交響曲第77番_(ハイドン)とは? わかりやすく解説

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交響曲第77番 (ハイドン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/26 07:00 UTC 版)

交響曲第77番 変ロ長調 Hob. I:77 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲した交響曲

概要

第76番第78番と同様に、実現しなかったイギリスでの演奏旅行のために1782年に作曲された3曲の交響曲(これらは『イギリス交響曲』とも呼ばれている)の一つであり、特に本作は3曲の中でも最も優れた作品であると評価する向きもある[1][2][3]

編成

フルートオーボエ2、ファゴットホルン2、弦五部

曲の構成

全4楽章、演奏時間は約20分。

  • 第1楽章 ヴィヴァーチェ
    変ロ長調、2分の2拍子(アラ・ブレーヴェ)、ソナタ形式
    ハイドンの交響曲では第2主題がはっきりしないことが多いが、この曲には華やかな第1主題と、対照的に穏やかな第2主題が登場する。展開部では第1主題が激しく展開したのち、全休止を挟んで第2主題が展開される。再現部では第2主題が出た後、提示部とは異なる進行をたどる。
  • 第3楽章 メヌエットアレグロ - トリオ
    変ロ長調、4分の3拍子。
    賑やかなメヌエットは、途中で変なところにアクセントが置かれて転びそうになる。ハイドンの他のメヌエットにもしばしば見られるが、トリオ部分はレントラー風の素朴な曲になっている。
  • 第4楽章 フィナーレ:アレグロ・スピリトーソ
    変ロ長調、4分の2拍子、ロンドソナタ形式(単一主題のソナタ形式とも解釈される)。
    単純な旋律に始まるが、短い展開部で対位法的に発展する。ハイドンは後に第103番『太鼓連打』などで終楽章にロンドソナタ形式を多用する。

脚注

  1. ^ Walter Lessing: Die Sinfonien von Joseph Haydn, dazu: sämtliche Messen. Eine Sendereihe im Südwestfunk Baden-Baden 1987–89, herausgegeben vom Südwestfunk Baden-Baden in 3 Bänden. Band 2, Baden-Baden 1989, S. 219–220.
  2. ^ Howard Chandler Robbins Landon: The Symphonies of Joseph Haydn. Universal Edition & Rocklife, London 1955, S. 389–391.
  3. ^ James Webster: Hob.I:77 Symphonie in B-Dur. Informationstext zur Sinfonie Nr. 77 von Joseph Haydn der Haydn-Festspiele Eisenstadt.

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