交響曲第7番 (グラス)とは? わかりやすく解説

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交響曲第7番 (グラス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 15:23 UTC 版)

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交響曲第7番、通称『トルテック・シンフォニー』 (A Toltec Symphony) は、アメリカ合衆国作曲家フィリップ・グラス2005年に作曲した交響曲である。

作曲の経緯と初演

作品はワシントン・ナショナル交響楽団が、指揮者のレナード・スラットキンの60歳の誕生日を記念してグラスに作曲を委嘱したことから制作された。

グラスはこの交響曲を、ヨーロッパの探検家が到着する何世紀も前のメソアメリカネイティブ・アメリカンの生活について書いたと語っている。

初演は2005年1月20日にケネディセンターで行われ、スラットキンが指揮をとり、グラスも参加した。

編成

ピッコロフルート2、オーボエ2、イングリッシュホルンクラリネット2、 小クラリネットバスーン2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバティンパニラトルタムタムウッドブロックグロッケンシュピールピアノチェレスタハープオルガン弦楽合奏混声合唱

楽曲構成

作品は全3楽章からなり、演奏時間は約30分。

  1. The Corn
  2. The Hikuri (the Sacred Root)
  3. The Blue Deer

第1楽章の "The Corn "では、母なる自然とその恩恵を受ける人々との相互作用をテーマにしている。

第2楽章の "The Hikuri(聖なる根)"は、メキシコの北と中央の砂漠に生える根ではなく、精神世界への入り口であるヒクリと考えられている。

終楽章は、真理を求める人が必ず直面する「知識の書の保持者」について描いている。

グラスには、先祖代々の文化(ウイチョル)の3つの超越的な概念が統合されている。1つ目は「The Corn」で、大人になる前の無垢な状態 (母なる大地とのつながり)に戻りたいという願いを意味している。2つ目の「Hikuri」は、Cornと青い鹿の聖なるビジョンで、これは3つ目の象徴として、この世から来世への移行が可能であることを表している。

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