交響曲第7番 (スタンフォード)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 交響曲第7番 (スタンフォード)の意味・解説 

交響曲第7番 (スタンフォード)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/06 01:17 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

交響曲第7番 ニ短調 Op.124は、チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードが作曲した交響曲。演奏時間は約29分[1]

概要

この曲はフィルハーモニック協会が、協会結成100年祭のための楽曲としてスタンフォードに委嘱したもので、1911年に作曲された。曲は翌年2月22日に同協会により初演されている。彼のこれまでの交響曲とは異なり、この曲には表題は付されていない。また楽器編成、楽曲規模ともに彼の交響曲では最も小さく書かれており、後期ロマン派の長大な交響曲が流行していた当時にあっては異彩を放っている[2]

楽器編成

フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、ティンパニ弦五部[3]

楽曲構成

第1楽章 アレグロ ニ短調 4/4拍子
ソナタ形式。シューベルトの「未完成交響曲」を思わせるような第2ヴァイオリンヴィオラの小刻みな伴奏に乗って、第1ヴァイオリンが簡潔な主題を出す。民謡からヒントを得た第2主題は[2]、性格のはっきりしないものである。冒頭の伴奏音形が楽章を通じて効果的に使われる。同時代のエルガーロマン的傾向に対抗するかのような、古典的なたたずまいの構成である[2]
第2楽章 テンポ・ディ・メヌエットアレグレットモルトモデラートヘ長調 3/4拍子
優美なメヌエット。中間部の後は主題の音価を減らして奏するため、スケルツォのような印象を受ける[2]。最後に冒頭と同じ形のメヌエット主題が現れるが、わずか14小節だけである[4]
第3楽章 主題と変奏
アンダンテ
第7変奏まで穏やかな表情を崩すことなく進み、その最後に盛り上がり最終変奏に繋げる。
アレグロ・ジュスト
フィナーレと記されており[4]、急に雰囲気が一変して堂々たる音楽となる[2]
ポコピウレント
アレグロ・マエストーソアラ・ブレーヴェ
第1楽章の主題が回顧されるなどし、変奏主題を高らかに奏して全曲を閉じる[2]

出典

  1. ^ Stanford Complete Symphonies CHANDOS”. 2013年1月3日閲覧。
  2. ^ a b c d e f Standorf complete symphonies ブックレット (PDF)”. 2013年1月3日閲覧。
  3. ^ Symphony No.7, Op.124 (Stanford, Charles Villiers)”. 2013年1月3日閲覧。
  4. ^ a b STNAFORD SYMPHONY No.7 (PDF)”. EDWIN F.KALMUS and Co., Inc. 2013年1月3日閲覧。

参考文献

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「交響曲第7番 (スタンフォード)」の関連用語

交響曲第7番 (スタンフォード)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



交響曲第7番 (スタンフォード)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの交響曲第7番 (スタンフォード) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS