井田進也とは? わかりやすく解説

井田進也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/28 00:16 UTC 版)

井田 進也 いだ しんや
人物情報
生誕 1938年
新潟県長岡市
死没 2016年11月27日
学問
研究分野 比較思想史
中江兆民
福澤諭吉
研究機関 東京都立大学 (1949-2011)
大妻女子大学
福沢研究センター
特筆すべき概念 井田メソッド
主要な作品 『中江兆民のフランス』(1987年)
『二〇〇一年の中江兆民』(2001年)
『歴史とテクスト』(2001年)
学会 日本フランス語フランス文学会
東大比較文学会
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井田 進也(いだ しんや、1938年 - 2016年11月27日[1])は、日本の比較思想史研究家。大妻女子大学名誉教授。文学博士新潟県長岡市生まれ、群馬県高崎市育ち[2]

人物

中江兆民全集』(岩波書店)の編集者の一人。福沢研究センター客員研究員。無署名論説認定方法を応用した『福澤諭吉全集』収録の「時事新報論説」執筆者再認定を実行している。

2016年12月27日死去。叙従四位瑞宝小綬章追贈。

略歴

  • 1961年 東京大学教養学部教養学科卒
  • 1963年 東京大学大学院比較文学比較文化研究科修士課程修了
  • 1963年 - 1972年 旧・東京都立大学人文学部仏文科助手
  • 1966年 - 1968年 フランス政府給費留学生としてナンシー大学へ留学[2]
  • 1973年 - 1998年 東京都立大学人文学部仏文科助教授を経て、教授
  • 1987年 『中江兆民のフランス』で東大文学博士 
  • 1998年 大妻女子大学教授
  • 2003年 - 2006年 大妻女子大学比較文化学部長
  • 2009年 定年退職
  • 2011年 大妻女子大学名誉教授

著作

単著

  • 『中江兆民のフランス』岩波書店、1987年12月。ISBN 4-00-001537-0 
  • 『歴史とテクスト――西鶴から諭吉まで』光芒社、2001年12月。 ISBN 4-89542-189-9 
  • 『二〇〇一年の中江兆民――憲法から義太夫節まで』光芒社、2001年12月。 ISBN 4-89542-190-2 

校注・編著・共著

  • 芳賀徹ほか 編「兆民のフランス留学――ルソーとの出会い」『西洋の衝撃と日本』 5巻、東京大学出版会〈講座比較文学〉、1973年。 ISBN 4-13-084025-8 
  • 中江兆民全集』 全17巻,別巻1、岩波書店、1983-1986http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/09/0/090851+.html 
  • 中江兆民『一年有半・続一年有半』井田進也校注、岩波書店〈岩波文庫青110-3〉、1995年4月。 ISBN 4-00-331103-5 
  • 『兆民をひらく――明治近代の<夢>を求めて』井田進也編、光芒社〈日本アンソロジー〉、2001年12月。 ISBN 4-89542-191-0 
  • 三浦信孝 編「中江兆民」『近代日本と仏蘭西――10人のフランス体験』大修館書店、2004年3月。 ISBN 4-469-25072-4 
  • 中川久定・J.シュローバハ 編「中江兆民の仏学塾における『エミール』教育の実践」『十八世紀における他者のイメージ――アジアの側から、そしてヨーロッパの側から』河合文化教育研究所、2006年3月。 ISBN 4-87999-974-1 
  • 「アジアの近代とフランス 幕末維新期日本における"仏蘭西"観の形成」『フランス革命と日本・アジアの近代化』専修大学社会知性開発研究センター歴史学研究センター、専修大学社会知性開発研究センター〈歴史学研究センター年報 第4号〉、2007年3月。 
  • 成島柳北栗本鋤雲『幕末維新パリ見聞記――成島柳北『航西日常』・栗本鋤雲『暁窓追録』』井田進也校注、岩波書店〈岩波文庫緑117-2〉、2009年10月。 ISBN 978-4-00-311172-7 

翻訳

中国語論文

関連項目

脚注

  1. ^ 『官報』6930号、平成29年1月5日
  2. ^ a b 『歴史とテクスト―西鶴から諭吉まで』著者紹介

外部リンク





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