井波彫刻作品の特徴
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井波彫刻の作品としては、欄間や獅子頭、天神様(菅原道真)像がよく知られており、日常生活で使用する木工品より美術工芸品が制作の中心である。近年では、若手の作家が龍を纏ったエレキギターなどもある。その他井波別院瑞泉寺をはじめ、多くの寺社彫刻を手掛けてきた。 また富山県内には、数多くの曳山(山車)祭りが行われているが、「放生津(新湊)」、「城端」、「八尾」、「海老江」、「伏木」、「出町(砺波)」、「石動(小矢部))」など、曳山を彩る彫刻や欄干(勾欄)などが、江戸時代より井波の名工によって制作や修理がされてきた。また日本各地の祭り屋台やだんじり屋台(地車)の彫刻なども制作している。 2018年(平成30年)6月に復元された、名古屋城本丸御殿の上洛殿将軍御座所には、井波の彫刻師が透かし彫り手法で制作し、京都の職人が極彩色に色付けした欄間7枚が設置された。最大のものは幅3.24m、高さ1.4m、厚さ0.27mの大きさで、焼失前の写真等を基に7年の時をかけ忠実に復元されたものである。
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