事故の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 06:09 UTC 版)
「ファーンボロー航空ショー墜落事故」の記事における「事故の内容」の解説
当初飛行を予定していた機体(WG240)が故障したため、航空ショーでの展示飛行は中止になりかけていた。この機体はビクセンの2番目の試作機であり、ショー初日に超音速飛行を行う予定だった。しかし、搭乗員のデリーとリチャーズが最初の試作機(WG236)を工場から手に入れ、この機体でファーンボロー飛行場まで向かった。 航空ショーにはおよそ12万人の観客が集まった。事故機はまず超音速飛行を行い、続けて高度4万フィートでフライパストを行った。そして速度450ノットで左へ旋回し機首を上げようとした瞬間、機体は空中でバラバラになった。翼や両エンジンが機体から分離し、搭乗員を乗せたままのコックピットも滑走路近くへ落下した。分離したエンジンは遠くまで飛んでゆき、1つのエンジンが観客エリアに落下した。機体の残りの部分は滑走路の反対側に落ちた。これによって地上にいた29名が死亡し、60名が負傷した。 事故後、滑走路では清掃が行われ、ホーカー ハンターによる超音速飛行が行われた。
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