乾式複合ベルトCVT
愛知機械工業が開発し、スズキとダイハツなどの軽自動車や圏外でも小排気量エンジン車に採用されているCVT。従来のスチールベルトの代わりに、アルミ合金に高張力繊維入り熱可塑性樹脂をモールドした横H字形のブロックと、張力帯はアラミド繊維の心線を耐熱エラストマ(ゴム状)で覆った複合ベルトで、動力を伝える乾式使用である。摩擦係数が高いので、ベルトを張るプーリー推力は小さくてすむ。DCモーターがこの推力を与え、電子制御によりプーリー比が設定される。エンジントルク入力は、電磁クラッチの締結力で電子制御される。このベルトは、金属ベルトに比べ摩擦係数が高いので、低い推力(プーリーがベルトを抑える力)で動力を伝達でき、高い伝達効率が得られる。発進時にはギヤを使い、その後ベルト駆動に切り替わる方式で、高速から低速へプーリー径の急速な変更ができないための対策である。油圧を使わないので、燃費はMTと同等以上である。
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