乾式多板クラッチ
乾式クラッチタイプにおいて、クラッチの伝達トルク容量を上げるために、クラッチディスクと相手プレッシャープレートを2組以上直列に配置したもの。クラッチの伝達トルク容量は多数枚にすることで、外径を小さくでき、クラッチディスクの慣性モーメントが減少する。チェンジ操作力は軽く、クラッチの踏力も小さくできる。しかし、クラッチを切るときのストロークは大きくなり、クラッチの切れは悪くなる。切れをよくするためには、プレッシャープレートのリターンスプリングなどの機構が必要で、構造が複雑化するため性能、信頼性の確保が難しく、量産車には現在あまり使用されていない。レーシングカーやスポーツカー、大型車に使用されている。
反対語 乾式単板クラッチ参照 湿式クラッチ
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