九二式重機関銃の長所・短所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 00:52 UTC 版)
「九二式重機関銃」の記事における「九二式重機関銃の長所・短所」の解説
長所 弾薬の反動に対して重量があり、射撃中の銃身の振動をよく吸収して、銃口安定性に寄与した 間接射撃も可能な光学照準器の採用など、命中精度を高める措置が充実していた 三脚架が堅牢で、地形の起伏に合わせた姿勢調整が容易 連射速度が遅いため、銃身がオーバーヒートしにくく、射撃時の動揺が少ない 握把が折りたため、持ち運びが容易 短所 改造前の三年式機関銃より重かった 発射速度が当時の他銃に比べて遅い 実包に潤滑用の機械油を塗る必要があり、ごみや埃が付着して故障の原因になった 保弾板による給弾方式のため発射持続時間が短い (連続射撃すると、保弾板1枚分の30発をわずか4秒で消費してしまい、装填手が新たな保弾板を次々と挿入しなければならない) 保弾板が弱く、容易に変形する 敵前での銃身交換が困難(具体的には規制子を外して、ガスピストン周辺を複数の特殊工具で取り外した後に、銃身本体の固定ナットも特殊工具を用いて外すという、非常に複雑な手順を踏まねばならなかった。)
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