主な画史・画論書
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中国では、南北朝時代以降、各時代にさまざまな画史や画論書が著された。以下にその代表的なものをいくつか挙げる。 『古画品録』 - 南朝斉・謝赫(しゃかく、5世紀後半)の著。本書の序にある「画の六法(りくほう)」は著名で、六法の第一に挙げられた「気韻生動」という考え方はその後の中国絵画に多大な影響を与えた。 『歴代名画記』 - 張彦遠(ちょうげんえん、815頃 - ?年)の著。大中元年(847年)の序があり、会昌元年(841年)までの絵画を対象にしている。著者による絵画論と、太古以来、会昌元年に至る372名の画人伝とを集成した全10巻の大著で、中国絵画史研究に必須の文献である。 『唐朝名画録』 - 唐・朱景玄(787頃 - ?年)の著。122名の画家を「神、妙、能、逸」の4品等に区分して論評する。中でも呉道玄(呉道子)については「神品の上」に位置するものとして絶賛している。 『図画見聞誌』(とがけんもんし) - 北宋・郭若虚(生没年不明)の著。『歴代名画記』が会昌元年(841年)までの絵画を対象にしていたのを引き継ぎ、同年から北宋の熙寧7年(1074年)までの画家730人の評伝を載せる。 『画継』 - 南宋・鄧椿(生没年不明)の著。『歴代名画記』、『図画見聞誌』を継いで、熙寧7年(1074年)から南宋の乾道3年(1167年)までの画家119人の評伝を載せる。 『宣和画譜』 - 北宋の第8代皇帝徽宗の収集絵画目録。
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