主な欧米の定型詩の形式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:35 UTC 版)
テルツァ・リーマ(terza rima) イタリアを起源とする、三行連句からなる詩型。第1節の第1,3句が脚韻を踏み、第2句は次の節の第1,3句と脚韻を踏む。すなわち脚韻を記号で示すと、aba→bcb→cdc→ded→…という形式。ダンテの神曲などに用いられている。 ヴィラネル(villanelle) 奇数個の3行連句を連続させ、最後のスタンザのみを4行連句とする。詩の全体を2種類の脚韻のみで構成する。 オード(ode) 同一の行数と、同じ配置の脚韻を持つ複数の節からなる。 ソネット(sonnet) 最も代表的なヨーロッパの定型詩。4,4,3,3の14行4節で構成される。 バラード(ballade)(en) 同一行数、同一押韻の3節と、行数がその半分の結句から成り、結句および各節の最終行は繰り返し句になる。結句を除く節の行数は8行もしくは10行が多い。 王侯用詩形(chant royal) 定型の押韻構成を持つ11行からなる5つのスタンザと、5行の結句(アンヴォワ)で構成される。 ロンドー(rondeau) 繰り返し句を含む2種類の脚韻の組み合わせからなる。形式により、トリオレ(triolet)、ロンデル、ロンドー・レドゥブレ(Rondeau redoublé)などに分類される。
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