中央銀行間協力の場としてのBIS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/10 06:40 UTC 版)
「国際決済銀行」の記事における「中央銀行間協力の場としてのBIS」の解説
BISは次のような活動を通じ、その目的を遂行している。 各国の中央銀行相互の議論を促進し、協働関係を推進すること。 金融システムの安定に責任を有する中央銀行以外の組織と中央銀行との対話を支援すること。 中央銀行およびその他の金融監督当局が直面している政策的な課題について調査研究を進めること。 中央銀行に代わって金融市場取引を行うこと。 国際的な金融オペレーションに際し代理者または受託者となること。 BISは各国の中央銀行を株主とする銀行として組織されている。中央銀行などの代表が会合を開催する舞台となるほか、金融に関するさまざまな国際的な委員会に対し事務局機能を提供していることでも知られている。 各国の中央銀行が相互に協力する場としてのBISの役割を如実に示しているのが、中央銀行の総裁が参加する隔月の諸会合である。2011年11月以降、主要会合の議長はイングランド銀行総裁マービン・キング(Mervyn King)が務めている。 スタッフ・レベルでの会合も数多く開催されており、代表的なものとしてバーゼル銀行監督委員会(バーゼル委員会、BCBS)、グローバル金融システム委員会(CGFS)、支払決済委員会(CPSS)、市場委員会、中央銀行ガバナンス・フォーラム、アービング・フィッシャー委員会などがある。 このほか、BISは、中央銀行の業務と関係の深い国際的な委員会である、金融システム委員会(Financial Stability Board、FSB)、保険監督者国際機構(IAIS)および国際預金保険協会(International Association of Deposit Insurers)に事務局機能を提供している。
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