中国宗教の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 23:00 UTC 版)
中国は東アジア文明の揺り篭であり、かつ世界で最も歴史の長い、そして複雑な歴史や哲学体系を持つ。 歴代皇帝は天命を唱え、宗教儀式にも名を連ねてきたが、1949年以降無神論を旨とする共産党政権樹立に伴い、中国本土では宗教的慣習に制限が掛けられることとなる。現在制度上仏教、道教、イスラム教、プロテスタントおよびカトリックの5宗教を公認(ただし、歴史的関係があるにもかかわらず、共産党はローマ・カトリック教会から中国天主教愛国会の分離を進めている)。 また、少数派の宗教としては、チベット仏教の他、回族やウイグル族が帰依するイスラム教が挙げられる。キリスト教は7世紀以来確立されたものの、Keikyo InstituteのKen Joseph J.によれば、10世紀から14世紀にかけての迫害の結果、衰微を来たしている。イエズス会の宣教師が再導入を図ったのは、16世紀のことであった。プロテスタントの伝道やその後のカトリックの宣教によってキリスト教の存在感が増し、19世紀半ばの太平天国の乱に影響を与えることとなる。
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