中南米・カリブ諸国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 07:24 UTC 版)
「中華人民共和国の国際関係」の記事における「中南米・カリブ諸国」の解説
詳細は「カリブ海地域と中国の関係」を参照 近年、中国の経済の成長と政治の影響は南アメリカとカリブ海諸国において見られる。2004年11月、中国の胡錦濤国家主席はブラジル、アルゼンチン、チリ、キューバを訪問し、次の10年間において1000億米ドル相当の投資を行うと語った。 例えば、キューバは老朽化した輸送システムの近代化を10億米ドルで西側の企業から中国の企業に代えるなど共産主義国を好む傾向は続いており、2005年の時点において、キューバにとって中国はベネズエラに続く2番目の貿易相手国である。それに加え、中国はこの地域の国々と軍事的な連携も強めている。米国は国際刑事裁判所にまつわる問題のため、この地域において軍事訓練プログラムを行う機会が減少しており、そのため中国は南米の軍人を訓練する機会が増えている。 カリブ諸国と中国の関係は主に貿易、信用、そして1990年代から急激に増加した投資に基づいている。中国と関係を深めている多くのカリブの国々は、長年依存してきた米国との関係が薄れつつある。 しかも、この地域における中国の政策はかつて米国が行った「ドル外交」の手法そのものであり、コスタリカ、パナマ、ドミニカ共和国、エルサルバドルなどが中国の投資の見返りとして中国が求める「一つの中国」の政策の下、中華民国を独立国家として承認することをやめた。
※この「中南米・カリブ諸国」の解説は、「中華人民共和国の国際関係」の解説の一部です。
「中南米・カリブ諸国」を含む「中華人民共和国の国際関係」の記事については、「中華人民共和国の国際関係」の概要を参照ください。
- 中南米カリブ諸国のページへのリンク