中世ペルシア・インド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/25 00:14 UTC 版)
ペルシア生まれのアル・ラーズィー(ラゼス)の著した「秘中の秘 Secret of Secrets 」に塩化水銀(II)(corrosive sublimate 和訳は昇汞水)を発見する糸口をつかんでもいる。これに由来する軟膏は、現在では疥癬と呼ばれるところの「痒み」とアル・ラーズィーが表現した症状を緩和するために用いられた。この軟膏は効果的であった。水銀の毒は肌に浸透し、痛みと痒みを消し去ることができたからである。 インドでは14世紀から15世紀にかけてラージャスターンに内乱を抱えていた。そこはラージプートの本拠地であったのである。そしてラージプートの女性たちは、息子、兄弟、夫が戦死したならば、自ら毒によってjauhar(文字通りに「命を奪う」)を行う習わしを持っていた。jauhar はクシャトリヤという武人階級の間で行われていたもので、侵略者のもとでの従属や隷従、強姦、殺人という不幸を拒むためのものであった。
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