世界各地における展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 17:43 UTC 版)
「4大会計事務所」の記事における「世界各地における展開」の解説
世界各国の主要会計事務所と提携して国際的活動の拠点としている。通常、世界各地では国内向けサービスを国際ファーム名と同一、またはリンクした名称(国際名称+現地ファーム名)を用いて提供し、グローバルサービスを国際ファーム名で提供するのが一般的である。日本においては、長らく海外ファームの名称と監査法人の名称がリンクしていなかったが、近年ではPwCあらた・PwC京都・EY新日本のように、海外ファームの名称を冠するよう改称する例が相次いでいる。日本国外においても、トルコやイスラエル、フィリピンなどでは現地ファームの名称が一般的である。 1970年代には、八大会計事務所(Big 8)が存在していたが、訴訟事件等が多く財務的にも規模の拡大が求められるようになったことから大手同士の合併が行われ、Big 5となった。唯一合併せずに規模を拡大していたBig 5の一角アーサーアンダーセンはエンロンの会計不正事件に関与したとされたために解散を余儀なくされ、現在は四大会計事務所(Big 4)となっている。1990年代にKPMGとアーンスト&ヤングとの間に合併の機運が盛り上がったが、欧州当局が市場寡占を理由に合併を承諾しないとしたため、Big 4は同時にLast 4と言われ、これ以上の合併は起こりえないと考えるのが一般的である。 いずれも長い歴史と伝統を誇り、長年培われた独自のノウハウや所属する公認会計士等全般に渡り、他の中小会計事務所の追随を許さぬ高い質を持つとされ、世界の巨大企業や投資家から一定の信用を獲得してきた。
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