不遇時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 01:47 UTC 版)
30歳を過ぎたあたりから仕事が激減してスケジュール帳が空白の方が多くなり、「どんな仕事でもやります」とあちこちに頭を下げて回るなど数年間不安な日々が続いた。本人は後に「僕が若者から中年に差し掛かる頃で役者としてどういう方向に進むのか決めあぐねていた。その迷いが知らぬ間に演技に出てしまいオファーが減ってしまったのかも」と回想している。 この頃ちょうど国内ではバブル崩壊による不景気で映画業界も作品に制作費をかけられなくなった。しかし同時に青山真治や岩井俊二などの若手監督が斬新な映画を撮るようになった時期でもあり、幸いにも彼らの映画に出演できた光石は役者として新たな一歩を踏み出すきっかけとなった。 その中でも特に印象に残っている役として本人は、青山監督の『Helpless』の刑務所帰りのアウトロー役を挙げている。最初はどういう風に演じればいいか悩んだが、子供の頃に黒崎で見た強面のお兄さんたちを意識して精一杯演じた。するとこの演技が映像制作の人たちの目に留まり、それをきっかけに少しずつ仕事が増えていったとのこと。
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