不運の世代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 18:27 UTC 版)
成人及び就職の前後となる1991年に、バブル崩壊に遭遇した。このため、大卒者は就職氷河期に遭遇し、過酷な受験戦争との相互経験から「不運の世代」とも呼ばれている。一方で、1992年までの高卒者は、バブル景気の恩恵を受けて就職している。 この世代が就職活動時期を迎えた1990年代初頭の日本では、新卒者や同業界からの転職者以外の採用に消極的な会社が多かった。また、当時の国内の企業はバブル崩壊の後始末や悪影響の対処に追われており、新たな人材を得て育成する余裕がなかったことも拍車をかけた。その結果、就職活動に失敗し、フリーターや派遣労働者といったプレカリアート(非正規雇用労働者)にならざるを得なかった者も多く、旧帝国大学系の国立大学や難関私立大学を卒業した者にさえ、新卒での就職がままならず、中小企業に中途採用も同然の形でようやく就職できたという者も珍しくなかった。
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