下関丸_(初代)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 下関丸_(初代)の意味・解説 

下関丸 (初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/10 20:01 UTC 版)

下関丸
基本情報
船種 鉄道連絡船
クラス 大瀬戸丸級鉄道連絡船
船籍 大日本帝国
日本
所有者 山陽鉄道
逓信省鉄道局
鉄道院
鉄道省
運輸通信省
運輸省鉄道総局
日本国有鉄道
運用者 山陽鉄道
逓信省鉄道局
鉄道院
鉄道省
運輸通信省
運輸省鉄道総局
日本国有鉄道
建造所 三菱合資会社三菱造船所[1]
母港 下関港/山口県
広島港/広島県
姉妹船 大瀬戸丸
信号符字 JKVB[2]
IMO番号 6833(※船舶番号)[2]
改名 下関丸→七浦丸[2]
経歴
起工 1900年9月2日[1]
進水 1901年2月16日[1]
竣工 1901年5月14日[1]
就航 1901年5月27日
運航終了 1955年8月25日
要目 (新造時)
総トン数 188.8トン
載貨重量 28トン[2]
全長 105.0フィート (32.00 m)
垂線間長 100フィート (30.48 m)[2]
27.0フィート (8.23 m)
型幅 20フィート (6.10 m)[2]
型深さ 8フィート6インチ (2.6 m)[2]
主機関 三連成レシプロ機関 2基[2]
推進器 スクリュープロペラ 2基
出力 145IHP[2]
航海速力 8.018ノット[2]
旅客定員 335名
テンプレートを表示

下関丸(しものせきまる)は、山陽鉄道鉄道院日本国有鉄道関門航路に在籍していた鉄道連絡船。同型船に大瀬戸丸がある。

後に七浦丸に改称され、宮島航路および大島航路で運航された。

関門航路の下関丸の名の船舶は2隻あり、ここでは下関丸(初代)について記述する。

概要

関門航路は1898年明治31年)9月1日山陽鉄道子会社の山陽汽船により下関港門司港間の定期航路の運航が開始される。1901年(明治34年)5月27日 山陽本線下関駅開業に合わせて新造された船舶が、下関丸と大瀬戸丸である。

三菱合資会社三菱造船所の136番船として建造され[1][2]1900年(明治33年)9月2日に起工[1]。1901年(明治34年)2月16日に進水し[1]、同年5月14日に竣工[1]5月27日、関門航路に就航した。

1920年大正9年)12月27日、下関丸は特別席設置などの改造を経て宮島航路に転属する[2]。この際七浦丸に船名を変更。

戦後はGHQ日本商船管理局en:Shipping Control Authority for the Japanese Merchant Marine, SCAJAP)によりSCAJAP-N058の管理番号が付与された[2]

1946年昭和21年)4月24日、大島航路が山口県県営から国鉄に移管されると、七浦丸は大島航路に転属したが、1947年(昭和22年)12月に昭和天皇が宮島に行幸(昭和天皇の戦後巡幸)した際には、お召船に充てられた[3]

その後、1954年(昭和29年)7月、大島航路で自動車航送が開始されると、自動車積載能力が無いため、再び宮島航路に転属となる。

1955年(昭和30年)8月25日、七浦丸は運航を終了し引退。1958年(昭和33年)に売却されたという。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 『創業百年の長崎造船所』527ページ
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m なつかしい日本の汽船 下ノ關丸”. 長澤文雄. 2025年5月9日閲覧。
  3. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、100頁。ISBN 978-4-10-320523-4 

参考文献

  • 『創業百年の長崎造船所』三菱造船、1957年



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「下関丸_(初代)」の関連用語

下関丸_(初代)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



下関丸_(初代)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの下関丸 (初代) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS