下北半島国定公園
[仏ヶ浦]
下北半島の西海岸一帯と東北端の尻屋崎、及び中央部の恐山(おそれざん)山地を含む。恐山は火山で、中央に火口原湖の宇曾利山(うそりざん)湖がある。日本三大霊場の一つといわれ、北岸には恐山菩提寺があって、イタコが彼岸の死者と現世を取り持つ。境内には多数の硫気孔や温泉があり、異界の景観を眼前に現している。
北方の大畑川畔には、ヒバなどの森林に囲まれて薬研(やげん)温泉がある。西海岸はところにより100mを超える断崖が続き、仏ヶ浦付近では青白色の流紋岩の奇岩がそそり立つ独特の景観が見られる。
大間崎は本州最北端の地として、また、尻屋崎は雪中に立つ寒立馬(かんだちめ)で知られる。なお、下北半島のニホンザルは、人類を除き世界で最北に分布する霊長類である。
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