上水道事業の廃止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/22 17:01 UTC 版)
こうした経緯から呉市水道局による呉市内への上水道用水の供給も行っていたが、現在は休止(事実上の廃止)している。これには、ダム上流の呉市郷原地区、旧黒瀬町(現東広島市)、東広島市の宅地開発が進むにつれ、これらの地域での下水道の整備が間に合わず水質が悪化。しばらくは消毒や浄水作業を強化して使用していたが、「カルキ臭が強い」など水道利用者からの苦情が相次だうえ、水質の悪化に浄水処理能力が追いつけなくなったため、やむなく上水道用水としての利用を休止したという経緯がある。 二級ダムの上水道用水供給停止に伴い、二級ダムからの水を受けて浄水作業を行っていた石内浄水場も1997年4月1日をもって業務を廃止。別水源から水を受けている平原浄水場、宮原浄水場に業務が移管された。尚旧石内浄水場は、施設名を二級水源地と変更され、用途を工業用水専用に変更して供給を行っている。現在の呉市は本庄ダムの他太田川水系の温井ダム(滝山川)や遠く土師ダム(江の川)からも上水道用水を確保している。
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