三番・バース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 06:33 UTC 版)
「バックスクリーン3連発」の記事における「三番・バース」の解説
この年、シーズン終了時には三冠王に輝くバースであるが、開幕戦で3打席連続三振を喫し、この日も初回に四球で出塁した後2打席凡退するなど、直前の打席までは通算15打数2安打で打率.133、本塁打0と絶不調に喘いでいた。しかしこの打席で槙原が投じた初球(試合開始から119球目)の143km/hのシュート(3回裏のバースの2打席目において、併殺打に打ち取られたのと同じ球種)を「ムリに引っ張らずにセンター方向に打ち返すことを意識して」打ち返すと、打球は低い弧を描きながらバックスクリーンに飛び込む3ラン本塁打となり、阪神は4-3と逆転する。普段は本塁打を打った直後にさほど大げさに喜びを表さないバースが、この本塁打の際には一塁を回るところで珍しくガッツポーズを見せている。バース曰く、カーブの抜け球を狙い、それを掛布に伝えたという。 この時の槙原は、捕手の佐野元国から、初球はボール気味の球で入るよう指示されたものの、以前から当時のエース西本聖の投球術に憧れ練習していたシュートを3回に公式戦で初めて投じたところ、バースを見事に二塁への併殺打に打ち取れたことに味を占め、同じ球種を選択したものの今度はあまり曲がらず、一方、広めのスタンスを取り一見内角球狙いに見えたバースは、実は前回の打席後ダグアウト裏でビデオを見て、同じ外角球に的を絞っていたため(広めのスタンスは外角球狙いを隠すための意図的なもの)、見事に弾き返されることとなった。
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