三界説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 04:11 UTC 版)
単細胞生物は、それが発見されたとき二つの界に割り振られた。運動性のものは動物としてプロトゾア(Protozoa 原生動物門)に分類され、藻類と細菌類は植物とされた。しかし、多数の種が双方に属することになった。たとえばミドリムシや変形菌などである。また、顕微鏡が発明されたことなどにより二界説では説明が不十分であることが分かった。 1860年、ジョン・ホッグは、動物とも植物ともとれる原始的な生物を Primigenumにまとめた。1866年、エルンスト・ヘッケルはそのグループに原生生物(プロチスタ) Protista 界と命名し、動物界、植物界、原生生物界の三界とした。なお当初の原生生物は、真菌類なども含んでいた。1947年にハーバート・コープランドが名づけた Protoctista を使うこともある。しかし、これらの用語は比較的近年[いつ?]に至るまで一般に広まらなかった。 また後年、五界説が提唱されたあとで三界説が再提唱された。この場合、原核生物は原生生物に含まれる。 生物 植物界 原生生物界 動物界
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