三島由紀夫に対する影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 23:55 UTC 版)
「ガブリエーレ・ダンヌンツィオ」の記事における「三島由紀夫に対する影響」の解説
三島由紀夫の『岬にての物語』(1946年)は、生田長江訳『死の勝利』を下敷きにしていると、筒井康隆は、著書『ダンヌンツィオに夢中』(中央公論社、1989年/中公文庫、1996年)で述べている。三島自身による唯一の翻訳出版は、池田弘太郎との共訳で『聖セバスチァンの殉教』(美術出版社、1966年/国書刊行会〈クラテール叢書〉、1988年)である。これら作品上の関係のみでなく、楯の会の制服や行動にダンヌンツィオの影響を見る者も多い。 三島が自決間際に、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地の本部庁舎バルコニーからおこなった演説(三島事件参照)は、フィウーメ占拠時のダンヌンツィオが取った行動の模倣であると、たびたび指摘されている。筒井康隆『ダンヌンツィオに夢中』は、これらの論考・指摘に基づいている。
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