三宮駅_(神戸新交通)とは? わかりやすく解説

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三宮駅 (神戸新交通)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 05:05 UTC 版)

三宮駅
出入口
さんのみや
Sannomiya
(0.8 km) 貿易センター P02
乗換駅を含む。駅名は右上の四角マークで地図を拡大しアイコンをクリックして表示される。
所在地 神戸市中央区雲井通八丁目[1]
駅番号  P01 
所属事業者 神戸新交通
所属路線 ポートアイランド線(ポートライナー)
キロ程 0.0 km(三宮起点)
駅構造 高架駅[1]
ホーム 島式1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
31,255人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1981年昭和56年)2月5日[1]
乗換 三ノ宮駅JR神戸線
神戸三宮駅阪急神戸本線阪急神戸高速線
神戸三宮駅阪神本線
三宮駅神戸市営地下鉄西神・山手線
三宮・花時計前駅神戸市営地下鉄海岸線
テンプレートを表示
神戸新交通三宮駅
配線図

貿易センター駅

1 2


三宮駅(さんのみやえき)は、兵庫県神戸市中央区にある神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)の。駅番号はP01

概要

神戸市都心三宮に位置するターミナル駅である。西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線JR神戸線)の三ノ宮駅を含め各線と接続する交通の要衝となっており、各社線とも兵庫県内で最も利用客が多い。駅周辺は百貨店や商業施設、飲食店などが集積しており、県内及び市内最大の繁華街を形成している。

当初は東海道本線山陽本線の境界である神戸駅が神戸側のターミナル駅として建設された経緯があったが、三宮駅に私鉄地下鉄の路線が集積することで、戦前からの神戸市の中心部であった新開地(神戸駅西側の地域)から三宮へ神戸市の都心が移る要因のひとつともなった。「私鉄王国」と呼ばれていた地域に位置することもあり、神戸新交通を除く各路線が東西に並行するように走っている。各路線のホームや駅舎の規模を合わせると、県下最大規模の駅である姫路駅を上回る。

当地区は神戸市の都心・三宮の再整備プロジェクトの中心とされており、これまで市、鉄道各社、有権者を交えた再開発の検討が行われている。市が発表した「神戸三宮「えき≈まち空間」基本計画」では[2]、「三宮クロススクエア」として三宮駅周辺のフラワーロード、中央幹線への一般車両乗り入れを無くし歩行者専用空間に改造するとされており[3]、各駅ビル等の再開発が進められている。2013年・2014年の阪神・阪急三宮駅の駅名改称により、JR、新交通・地下鉄、阪神・阪急がそれぞれ違う駅名を称しているが、同計画では各社6つの駅があたかも一つの大きな「えき」となるような空間を目指しており、各社ばらばらとなっている駅名を「神戸三宮駅」に統一したい意向を示している[4][注 1]

当駅からの接続路線

歴史

駅構造

島式ホーム1面2線を有する高架駅[1]

2階部分がコンコース、3階部分がホームとなっている。駅東側に3基の分岐器が設置されている。軌道の車止めは三宮ターミナルビルに食い込むような形で設置されていたが、ビル解体に伴い車止めの位置が駅舎内に変更され、2018年5月19日から駅到着時に徐行運転が実施される[6]

改札口は駅南側のペデストリアンデッキと直結しており、阪神神戸三宮駅東口や、ミント神戸サンシティビル・中央区総合庁舎(区役所)などに接続されている。駅舎内のエスカレーターを経由することでJR三ノ宮駅の東口と直結しており、三ノ宮駅舎を経由して各社駅と乗り換えできる。2階改札外にはインフォメーションセンターと定期券売り場、駅長事務室が、駅舎下1階には神戸市総合インフォメーションセンターがある。改札外・改札内それぞれにエスカレーター・エレベーターが設置されているほか、改札内に多目的トイレAEDコインロッカーなどがある。

1981年の路線開通とともに開業。開業と同時に三宮ターミナルビルや駅前広場・地下駐車場などが整備されている。AGT路線であることから、開業当時からフルスクリーンタイプのホームドアが設置されており、軌道上への侵入は困難な構造となっている。ポートアイランド内に進出する企業の増加、相次ぐ大学キャンパスの開設、神戸空港の開港により朝・夕のラッシュ時は著しく混雑し[注 2]、神戸新交通全駅だけでなく日本のAGT路線全駅の中で乗客数が最も多い駅である。現在6両編成で運行されているが、8両編成化が検討されており駅の拡張が検討されている[7]。また、過去にはJR三ノ宮駅ビルの建て替え計画があることおよび、将来の新神戸駅への延伸のため[1]、ミント神戸付近に移設が検討されていた。震災前には現ミント神戸の位置の新たなビルに駅舎が取り込まれ建設される構想もあった。神戸市営地下鉄海岸線が当初AGT路線として検討されていた際には、当駅を2層構造とし4階部分に海岸線ホームが設置される構想が立てられていた[8]

のりば

番線 路線 行先
1・2 ポートライナー 神戸空港方面/北埠頭方面

日中は主に1番線から北埠頭行きが、2番線から神戸空港行きが発車している[1]

朝・夕の激しい混雑に備え、2009年10月から当駅の列車待ち整列を以前の2列から3列に変更している。また、2013年6月に改札口にLCD発車標の設置、同年12月にエレベーター・エレベーターの更新、2014年にはホーム東部にあった駅員室の撤去が行われた。

利用状況

年度別一日平均乗車人員

各年度の一日平均乗車人員は下表のとおりである。

年度別一日平均乗車人員[9]
年度 1日平均
乗車人員
増加率
1995年(平成07年) 17,464
1996年(平成08年) 23,885 36.8%
1997年(平成09年) 20,885 -12.6%
1998年(平成10年) 19,447 -6.9%
1999年(平成11年) 19,183 -1.4%
2000年(平成12年) 18,233 -5.0%
2001年(平成13年) 18,932 3.8%
2002年(平成14年) 18,370 -3.0%
2003年(平成15年) 18,314 -0.3%
2004年(平成16年) 18,326 0.1%
2005年(平成17年) 19,484 6.3%
2006年(平成18年) 23,222 19.2%
2007年(平成19年) 25,607 10.3%
2008年(平成20年) 27,512 7.4%
2009年(平成21年) 27,819 1.1%
2010年(平成22年) 28,685 3.1%
2011年(平成23年) 29,516 2.9%
2012年(平成24年) 30,186 2.3%
2013年(平成25年) 30,822 2.1%
2014年(平成26年) 31,504 2.2%
2015年(平成27年) 33,620 6.7%
2016年(平成28年) 35,584 5.8%
2017年(平成29年) 36,526 2.6%
2018年(平成30年) 37,597 2.9%
2019年(令和元年) 36,680 -2.5%
2020年(令和2年) 22,880 -37.6%
2021年(令和3年) 26,332 15.1%
2022年(令和4年) 31,255 18.7%

駅周辺

バス路線

特記事項

  • 神戸新交通・神戸市交通局・阪神電気鉄道・阪急電鉄の各三宮駅(神戸三宮駅)や、西日本旅客鉄道(JR西日本)の三ノ宮駅、市営地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅はどの駅も町名の「三宮町」に位置していない。これは、本来の三宮が三宮神社の周辺にあるのに対して、街の東側(旧居留地の東側)が三宮として発展したことが原因である。なお、「三宮町」には地下鉄海岸線の旧居留地・大丸前駅がある[要出典]

隣の駅

※括弧内の英数字は駅番号を示す。

神戸新交通
ポートアイランド線(ポートライナー)
三宮駅 (P01) - 貿易センター駅 (P02)

脚注

注釈

  1. ^ 現在はJR西日本の三ノ宮駅を「神戸三宮駅」に改称するよう市が要望しているが、要望合意の見通しが立てば地下鉄などの改称も検討する考えとしている。
  2. ^ 神戸交通振興神姫バスの共同運行によるポーアイキャンパス線、大学のシャトルバスで利用者の分散を図っている。(2014年3月から神戸市がバス利用促進の社会実験を行っている。)

出典

  1. ^ a b c d e f g h 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』 240頁
  2. ^ えきまち空間”. 神戸市. 2025年6月21日閲覧。
  3. ^ “未来の三宮駅前は歩行者空間に 神戸市が基本計画案”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞). (2017年11月27日). オリジナルの2019年4月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190401094746/https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201711/0010769422.shtml 2018年4月15日閲覧。 
  4. ^ “JR「三ノ宮駅」の「ノ」消える? 神戸市が要請”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞). (2016年2月27日). オリジナルの2018年5月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180520114155/https://www.kobe-np.co.jp/news/backnumber/201602/0011049918.shtml 2018年4月22日閲覧。 
  5. ^ 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』 238頁
  6. ^ 三宮駅の車止め位置の変更のためポートライナーの徐行運転を実施します』(プレスリリース)神戸市、2018年4月20日。オリジナルの2018年4月23日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180423034130/http://www.city.kobe.lg.jp/information/press/2018/04/20180420161301.html2018年4月22日閲覧 
  7. ^ “輸送力強化へ ポートライナー8両編成化を検討”. 神戸新聞NEXT. (2018年2月16日). オリジナルの2018年2月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180216131702/https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201802/0010991945.shtml 2018年4月22日閲覧。 
  8. ^ 神戸市新交通システム調査(海岸線)報告書, 運輸経済研究センター, (March, 1976), NCID BA65090341 
  9. ^ a b 神戸市:神戸市統計書

参考文献

  • 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』神戸新聞総合出版センター、2012年12月10日。 ISBN 9784343006745 
  • 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日。 ISBN 9784343006028 

関連項目

外部リンク




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