一人称単数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/11 09:58 UTC 版)
一人称単数(いちにんしょうたんすう、英: first person singular)
- 人称の一つで、私、僕、俺など、話し手自身を指す。人称もしくは数 (文法) を参照。
- 1931年に発表されたサマセット・モームの小説短編集。一人称形式で書かれている。正式題名は『一人称単数で書かれた6つの物語』(Six Stories Written in the First Person Singular)だが、単に『一人称単数』とも呼ばれる。
- 1965年に刊行されたジョン・アップダイクの作品。原題はAssorted Prose。ジョン・アップダイク#主な作品を参照。
- 一人称単数 (村上春樹) - 2020年に刊行された村上春樹の短編小説集及び表題作。
一人称単数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 12:23 UTC 版)
「一人称単数 (村上春樹)」の記事における「一人称単数」の解説
「私」はある夜、普段あまり着ないスーツを身にまとい、初めて入るバーへ行った。カウンターの向うの鏡から自分を見返している鏡像の自分が目に入り、眺めているうちにそれが自分自身でないように思われ出してきた。そんな「私」へ、隣の席に坐った50歳前後の女性が話しかけてき、「そんなことをしていて、なにか愉しい?」「都会的で、スマートだとか思っているわけ?」などと尋ねてくる。更に3年前、自分の友人が「私」におぞましいことをされたのだと、全く覚えのない糾弾を始める。限界になった「私」はバーを出るが、外の世界は先程とは打って変り、街路樹には太い蛇が巻き付き、歩道には灰が積もり、道行く人々には顔がなかった。
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