ワールドチームカップ_(車いすテニス)とは? わかりやすく解説

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ワールドチームカップ (車いすテニス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 15:12 UTC 版)

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BNPパリバ・ワールドチームカップ(英語: World Team Cup)は、1985年から始まった車いすテニスの国別対抗団体戦。シングルスを2試合、ダブルスを1試合行う。

概要

アメリカカリフォルニア州アーバインで行われていた全米オープンに外国人選手の参加が増えたことにより、大会前のウォームアップイベントとして設けられたのがはじまりである。

参加国が増え、全米オープンの余興として開催可能な規模を超えるようになると、1992年、創設以来初めて会場がアーバインを離れ、独立した大会となった。以降、欧州各地を中心にオセアニア、南アメリカでも開催されている。

創設当初に正式出場したのは男子のみ、アメリカ、フランス、イスラエル、オーストラリア、カナダ、日本の6か国であったが[注釈 1]、女子は1986年、クァードは1998年、ジュニアは2000年より、それぞれ独立した部門で競技が行われている。2004年から男子は出場国を2グループ(ワールドグループ。以下、WGと略)に分け、上位グループ(WG1)と下位グループ(WG2)ごとに勝者を決めている。2014年の大会には男子24か国、女子12か国、クァードおよびジュニアにそれぞれ8か国ずつが出場した。

1996年から車いすメーカーのインバケアがタイトルスポンサーとなり、大会名も同社のブランド名を冠してアクションワールドチームカップ(Action World Team Cup)と呼ばれるようになった。1999年からはインバケアワールドチームカップの呼称に改められている。

歴代優勝国

開催年 開催地 男子 女子 クァード ジュニア
1985年 アメリカ
アーバイン
アメリカ合衆国
1986年 アメリカ
アーバイン
アメリカ合衆国 オランダ
1987年 アメリカ
アーバイン
アメリカ合衆国 オランダ
1988年 アメリカ
アーバイン
アメリカ合衆国 オランダ
1989年 アメリカ
アーバイン
アメリカ合衆国 オランダ
1990年 アメリカ
アーバイン
アメリカ合衆国 オランダ
1991年 アメリカ
アーバイン
アメリカ合衆国 オランダ
1992年 ベルギー
ブリュッセル
フランス オランダ
1993年 オーストリア
フィラッハ
フランス オランダ
1994年 イギリス
ノッティンガム
オーストラリア アメリカ合衆国
1995年 オランダ
ルールモント
アメリカ合衆国 オランダ
1996年 オーストラリア
メルボルン
オーストラリア オランダ
1997年 イギリス
ノッティンガム
アメリカ合衆国 オランダ
1998年 スペイン
バルセロナ
ドイツ オランダ アメリカ合衆国
1999年 アメリカ
ニューヨーク
オランダ オーストラリア イスラエル
2000年 フランス
パリ
オーストラリア オランダ イスラエル アメリカ合衆国
2001年 スイス
シオン
オランダ オランダ イギリス オランダ
2002年 イタリア
トレモージネ
オーストラリア オランダ イギリス オランダ
2003年 ポーランド
ソポト
日本 オランダ アメリカ合衆国  スウェーデン
2004年 ニュージーランド
クライストチャーチ
オランダ (WG1) オランダ イスラエル オランダ
2005年 オランダ
フローニンゲン
オランダ (WG1) オランダ アメリカ合衆国 ベルギー
2006年 ブラジル
ブラジリア
オランダ (WG1) オランダ アメリカ合衆国 ベルギー
2007年 スウェーデン
ストックホルム
日本 (WG1) オランダ アメリカ合衆国 イギリス
2008年 イタリア
クレモナ
 スウェーデン (WG1) オランダ オランダ オランダ
2009年 イギリス
ノッティンガム
フランス (WG1) オランダ イギリス オランダ
2010年 トルコ
アンタリヤ
 スウェーデン (WG1) オランダ アメリカ合衆国 オランダ
2011年 南アフリカ
プレトリア
オランダ (WG1) オランダ アメリカ合衆国 スペイン
2012年 韓国
ソウル
フランス (WG1) オランダ アイスランド オランダ
2013年 トルコ
アンタリア
フランス (WG1) オランダ アメリカ合衆国 イギリス
2014年 オランダ
アルフェン
フランス (WG1) オランダ イギリス ロシア
2015年 トルコ
アンタリア
イギリス (WG1) オランダ アメリカ合衆国 アメリカ合衆国
2016年 日本
東京有明テニスの森公園
フランス (WG1) オランダ オーストラリア アメリカ合衆国
2017年 トルコ
アンタリア
フランス (WG1) オランダ イギリス アメリカ合衆国
2018年 オランダ
アペルドールン
日本 (WG1) オランダ オーストラリア ロシア
2019年 イスラエル
テルアビブ
イギリス (WG1) オランダ 日本 オーストラリア
2021年 イタリア
サルディーニャ[注釈 2]
オランダ (WG1) オランダ オランダ 日本
2022年 ポルトガル
ヴィラモウラ(英語: Vilamoura
オランダ (WG1) 日本 オランダ オーストラリア

脚注

注釈

  1. ^ 女子は十分な参加人数がそろわなかったため、アメリカチームに対し、オランダおよびフランスの混成チームが対戦して競技が行われた。cf. Sarah Bunting, More Than Tennis: The first 25 years of wheelchair tennis, International Tennis Federation, 2001, pp. 13, 72. ISBN 907657412X
  2. ^ 2020年はポルトガル・ヴィラモウラにて開催予定であったがCOVID-19の影響により2021年に延期となり、最終的に開催地がイタリアに変更された。[1][2][3][4]

出典

  1. ^ 2020 BNP Paribas World Team Cup ポルトガル大会 代表選手選考について”. jwta.jp. 2022年5月8日閲覧。
  2. ^ CELEBRATING THE WORLD TEAM CUP”. www.itftennis.com. 2022年5月8日閲覧。
  3. ^ 2021 BNP Paribas World Team Cup ポルトガル大会 代表選手選考について”. jwta.jp. 2022年5月8日閲覧。
  4. ^ 2021 BNP Paribas World Team Cup イタリア大会 代表選手選考について”. jwta.jp. 2022年5月8日閲覧。

参考文献

外部リンク




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