ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! | |
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The World's End | |
監督 | エドガー・ライト |
脚本 |
エドガー・ライト サイモン・ペッグ |
製作 |
ニラ・パーク ティム・ビーヴァン エリック・フェルナー |
製作総指揮 |
ジェームズ・ビドル ライザ・チェイシン |
出演者 |
サイモン・ペッグ ニック・フロスト パディ・コンシダイン マーティン・フリーマン エディ・マーサン ロザムンド・パイク ピアース・ブロスナン |
音楽 | スティーヴン・プライス |
撮影 | ビル・ポープ |
編集 | ポール・マクリス |
製作会社 |
レラティビティ・メディア ワーキング・タイトル・フィルムズ ビッグ・トーク・プロダクションズ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 109分[1] |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | 約2000万ドル[2] |
興行収入 | $46,089,287[2] |

『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(The World's End)は、エドガー・ライト監督、ライトとサイモン・ペッグ脚本、ペッグとニック・フロスト、パディ・コンシダイン、マーティン・フリーマン、エディ・マーサン出演によるSFコメディ映画である。スリー・フレーバー・コルネット3部作としては『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)、『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』(2007年)に続いて3作目である。
物語
中年でアルコール中毒のゲイリーは、社会的に成功した4人の幼馴染たちと20年ぶりに再会し、学生時代に達成できなかった「一晩に5人で12軒のパブで梯子酒」(ゴールデンマイル)という記録に再挑戦することを決め、故郷の街へと戻ってくる。12軒目となるパブ「ワールズ・エンド(英: The World's End)」を目指して飲み歩きを開始する。少年時代そのままのような言動を見せるゲイリーに友人たちは呆れながらも思い出話に花を咲かせた。
ゲイリーが他の客と喧嘩をした際にその人物がロボット(ヒューマノイド)であることがわかり、さらに街中には他にも多くのロボットが紛れ込み人間を支配していた。ゲイリーはあくまでもゴールデンマイル達成を目指し、他の仲間も事態を不気味に思いつつも打開策がないためそれに付き合うこととなった。
ワールズ・エンドにたどり着いたゲイリーの前に光が現れ声が聞こえてきた。声の主は「ザ・ネットワーク」と名乗り、これまでいくつもの星の文明を高めるためロボットを送り込み支配してきたという。地球人に高度なテクノロジーや若いままの身体を提供するというネットワークに対し、ゲイリーは指図など受けたりせず自由に暮らしたいと頑なに主張しつづけ、ネットワークは愛想をつかす。
ザ・ネットワークが去った後の地球ではインターネットなどの現代文明が滅び人間たちは大昔のような生活を送り、あるロボットは人間の中に溶け込み、あるロボットは家族から捨てられ他の人間からも恨まれながら生きていた。かつて酒に逃れてばかりの人生だったゲイリーは友人の心配を余所に、若いロボットたちを連れて旅をしていた。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- アルコール中毒の男。少年時代は不良グループのリーダーだった。
- ゲイリーの無二の親友。
- スティーヴン・プリンス - パディ・コンシダイン(清水明彦)
- ゲイリーの仲間。サムに恋している。
- オリヴァー・チェンバレン - マーティン・フリーマン(いずみ尚)
- ゲイリーの仲間。不動産屋に勤務している。
- ゲイリーの仲間。学生時代はいじめられていた。
- オリヴァーの妹。
- ガイ・シェパード - ピアース・ブロスナン(仲野裕)
- 先生。
- バジル - デイビッド・ブラッドリー(後藤哲夫)
- 老人。
- ネットワーク - ビル・ナイ(声の出演)
- 人類を銀河コミュニティに取り込もうとしている。
製作
製作はレラティビティ・メディア、ワーキング・タイトル・フィルムズ、ビッグ・トーク・プロダクションズが行う[3]。撮影は2012年9月よりウェリン・ガーデン・シティ[4]とレッチワースで始まった[5]。
公開
2013年7月10日にロンドンのレスター・スクウェアでプレミア上映が行われ[6][7]、7月19日よりイギリスで一般公開された[6]。アメリカ合衆国では8月23日より公開された[8]。 日本では2014年4月に公開された。
興行収入
イギリスでは公開初週末に210万ポンドを売り上げ、『モンスターズ・ユニバーシティ』に次いで初登場2位となった。この初週末興行収入は『ショーン・オブ・ザ・デッド』の160万ポンドより高く、『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』の540万ポンドより低い[9]。
批評家の反応
Rotten Tomatoesでは187件のレビューで支持率は89%となった[10]。またMetacriticでは45件のレビューで加重平均値は81/100となった[11]。
参考文献
- ^ “THE WORLD'S END (15)”. British Board of Film Classification (2013年7月5日). 2013年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月5日閲覧。
- ^ a b “The World's End (2013)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2014年1月10日閲覧。
- ^ “The World's End”. Big Talk Productions (1999年2月22日). 2013年7月22日閲覧。
- ^ Simon Pegg and Nick Frost film scenes with their younger-selves on new movie The World's End Daily Mail. Retrieved on 2012-09-17
- ^ Filming of The World's End starts in Letchworth Love Letchworth. Retrieved on 2012-09-1
- ^ a b Kemp, Stuart (July 10, 2013). “'The World's End' Premiere: Cast Celebrates Boozy Pub Crawl Comedy in London”. The Hollywood Reporter 2013年7月10日閲覧。
- ^ “The stars come out for Simon Pegg at The World's End premiere”. Evening Standard. (10 July 2013) 2013年7月10日閲覧。
- ^ Fischer, Russ (20 March 2013). “Edgar Wright’s ‘The World’s End’ US Release Date Pulled Forward to August”. /Film 2013年7月10日閲覧。
- ^ Reynolds, Simon (24 July 2013). “'Monsters University' holds off 'The World's End' at UK box office”. Digital Spy. 25 July 2013閲覧。
- ^ “The World's End reviews”. Flixster. 2013年10月4日閲覧。
- ^ “The World's End reviews”. Metacritic. 2013年10月4日閲覧。
外部リンク
ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!
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「スリー・フレーバー・コルネット3部作」の記事における「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」の解説
3部作最後の作品は、2013年公開のサイエンス・フィクション・終末ものコメディ映画、『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(英: The World's End)である。この映画では、ペグ演じるゲイリーが幼馴染みたちと12軒の梯子酒を計画するが、その間にエイリアンが彼らの町に忍び込んでおり、大騒動に発展する。映画の最終シーンで、コルネット・アイスの包み紙が風に吹き飛ばされ、一瞬フェンスの網に引っかかる描写がある。作品には、主人公たちの青年時代に合わせた1990年代のブリティッシュ・ロックが多用されている。 ライトは『エンターテイメント・ウィークリー』のインタビューで、「自分たちの救世主になろうとしている人々が『酔っ払った』状態のSF映画を作るなんて、おかしなアイデアじゃないかと考えたんだ」("We thought it would be a funny idea to do a sci-fi film where even the people who are going to be your saviors are hammered.") と語っている。コルネット3部作の前2作とは異なり、映画のパロディを下敷きにしないオリジナルストーリーである。作品はMTVが選ぶ2013年のベスト映画第10位に選ばれた。 日本ではシンカ・パルコ共同配給で2014年4月に公開されたが、これに先立つ形で2013年9月のしたまちコメディ映画祭in台東で日本初公開された。
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