ワルデマル・ボンゼルスとは? わかりやすく解説

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ボンゼルス【Waldemar Bonsels】

読み方:ぼんぜるす

[1881〜1952ドイツ小説家詩人童話蜜蜂(みつばち)マーヤ冒険」など。


ワルデマル・ボンゼルス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/02 00:36 UTC 版)

ワルデマル・ボンゼルス
Waldemar Bonsels
ワルデマル・ボンゼルス(1923年)
誕生 (1881-02-21) 1881年2月21日
ドイツ国シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州アーレンスブルク
死没 (1952-07-31) 1952年7月31日(71歳没)
西ドイツバイエルン州アンバッハ
職業 小説家児童文学
文学活動 新ロマン主義
代表作 『蜜蜂マーヤとその冒険』(1912年)
『インド紀行』(1916年)
ウィキポータル 文学
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ワルデマル・ボンゼルスWaldemar Bonsels1881年2月21日 - 1952年7月31日)は、ドイツシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州内の、ハンブルクに接するシュトルマルン郡(en:Stormarnde:Stormarn)の一都市アーレンスブルク(en:Ahrensburgde:Ahrensburg)生まれ[1]の作家、児童文学作家。ワルデマールワイデマールウァイデマルヴァルデマールの表記もある。

概要

若い頃からヨーロッパ各地やインド・エジプト等へ旅し、各地の植物・動物を観察し、作品にまとめていった。独特の感性と深い愛情に基づいた自然観察と、宗教的敬虔に裏打ちされた神秘的な世界とが織り成す作品は、ドイツ新ロマン主義文学の傑作の一つとして多くの読者を得た。しかし、晩年の世界観を詠った哲学的な詩作品は、そのような成功には至らなかった。

武田忠哉は世界文藝大辭典(1937年[2]にこう記している。

ドイツ新浪漫派の代表者。牧歌的な世界に、特に動物の生活を通じて自己の體驗を構成し、神に對する敬虔と人生への愛着と自然への歸依とを告白した。『蜜蜂マーヤーの冒險』“Die Biene Maja und ihre Abenteuer”(1912)は、世界の浪漫派文學に一つの地位を持つ傑作と云はれ、蜜蜂マーヤーの遍歴と冒險を中心として深い感情と人生に對する叡智に充たされてゐる。その他、『天國に住むもの』“Himmelsvolk,” 『インド行』“Indienfahrt,” 『死の故鄕』“Die Heimat des Todes.”

—武田忠哉(『世界文藝大辭典』第6巻[3]より)

1952年7月31日、バイエルン州オーバーバイエルン県バート・テルツ=ヴォルフラーツハウゼン郡en:Bad Tölz-Wolfratshausende:Bad Tölz-Wolfratshausen)にある、シュタルンベルク湖畔のミュンジング市(en:Münsingde:Münsing)アンバッハ(de:Ambach)で没した。

著作一覧

関連項目

参考文献

脚注

  1. ^ 実吉捷郎訳『蜜蜂マアヤ』(1937年、岩波文庫)の「附記」参照。
  2. ^ 利用した版は上述の「参考文献」欄に記したもの。
  3. ^ 武田忠哉は1944年に亡くなっているため、現在、著作権の保護期間を満了している。よって、全文をここに録して広く供することにした。
  4. ^ 訳書多数。訳題は、「みつばちマーヤの冒険」「みつばちマーヤ」「みつばちマーヤのぼうけん」「蜜蜂マアヤ」「ミツバチ・マアヤの冒険」などがある。
  5. ^ 吉村博次訳『大空の種族―花と動物と神の童話』(創文社〈アルプ選書〉、1960年)
  6. ^ 実吉捷郎訳(岩波文庫、上:1943年、ISBN 4-00-324592-X/下:1945年、ISBN 4-00-324593-8)、復刊2008年
  7. ^ 鈴木正治(すずきまさじ)訳・木下公男絵(白水社、1964年)
  8. ^ 吉江喬松編『世界文藝大辭典』(中央公論社、1937年)の復刻版。

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