ワシントン・ポスト社でのキャリア
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「フィル・グラハム」の記事における「ワシントン・ポスト社でのキャリア」の解説
1946年、マイヤーが世界銀行初代総裁に就任した際、グラハムに『ワシントン・ポスト』発行者の地位を譲った。マイヤーは半年で世銀総裁を辞任し、ワシントン・ポスト・カンパニーの会長に就任したが、発行者はグラハムのままとした。 1948年、マイヤーはポスト社の株式の実質的な支配権を娘キャサリンとその夫フィルに譲渡した。キャサリン・グラハムは30%を贈与として受け取った。フィル・グラハムは、義父の資金で残りの70%の株式を購入した。1959年にマイヤーが亡くなるまで、マイヤーは義理の息子の相談相手であり続けた。マイヤーの死後、グラハムはポスト社の社長兼会長に就任した。 1949年、ポスト社は、ワシントンD.C.のラジオ局WTOPの支配権を買収し、CBSと共同で所有した。これがポスト社の放送事業への取り組みの始まりである。翌年、ポスト社とCBS社の合弁会社は、ワシントンD.C.のCBS系列のテレビ局を買収し、コールサインをWTOP-TVに変更して、既に保有していたラジオ局と一体化した。1953年には、フロリダ州ジャクソンビルのテレビ・ラジオ局WMBRを買収した。1954年にはWTOP局のCBSの持分を取得し、完全子会社化した。 1954年、ポスト社は競合する朝刊紙『ワシントン・タイムズ=ヘラルド』を850万ドルで買収し、その広告、特集、コラムニスト、コミック、および読者を獲得した。『ワシントン・ポスト』の発行部数は、市内の有力な夕刊紙である『イブニング・スター』紙をすぐに抜き去り、1959年には広告数でも『イブニング・スター』紙を抜いた。 1961年、ポスト社は『ニューズウィーク』の株式をビンセント・アスター(英語版)財団から899万ドルで買収した。1962年、ポスト社は、芸術分野で最も広く読まれている月刊誌『アートニュース(英語版)』と、ハードカバーの芸術季刊誌『ポートフォリオ(英語版)』をアルバート・M・フランクフルターから購入した。
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