ワシントン・ポスト紙の実験
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 06:23 UTC 版)
「ジョシュア・ベル」の記事における「ワシントン・ポスト紙の実験」の解説
『ワシントン・ポスト』のコラムニスト、ジーン・ワインガルテン(英語版)の発案で、2007年1月12日の朝のラッシュ時、ベルは野球帽を被り、地下鉄ワシントンメトロのランファン・プラザ駅にて、ストリートミュージシャンに扮する実験を行った。曲目は前日のコンサートと同じものであり、それもメジャーなものだった。その様子を隠しカメラで撮影したところ、実験の約45分間でこの横を1097人が通過したものの、金を置いて行った客は28人、ちゃんと立ち止まって演奏を聞いたのは7人、この人物がベルだと気付いたのはたった1人だった。そして、ベルが客から得た金は、ベルだと気付いた1人から得た20ドルを除けば、わずか32.17ドルだった。 これは、たとえ近くで名演が行われていても、注意深く観察しなければ多くの人がそれに気付かないことを示した実験報告だとして、ワインガルテンは2008年のピューリッツァー賞を受賞している。また、『ワシントン・ポスト』はこのビデオをYouTubeに投稿している。
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