【ワイルドウィーゼル】(わいるどうぃーぜる)
アメリカ空軍における、敵防空網制圧任務を帯びた部隊や、その専用機の総称。
青森県・三沢基地に駐留する第35戦闘航空団もその一つである。
匂い(レーダー波)を嗅ぎとり、獲物(SAM)を察知し、牙(対レーダーミサイル)を使用し攻撃に移る姿が、野イタチの狩りに似ている事から付けられた計画名であり、それがそのまま任務種名として定着している(計画当初はフェレットと呼ばれていた)。
垂直尾翼に書かれるテイルコードには、ワイルドヴィーゼルを意味する「WW」が振られる。
ベトナム戦争でのSAMによる被害の深刻化に端を発しており、登場初期には対電波源ミサイルも無く、ロケット弾や爆弾を使用してのハンターキラー形式での制圧であった。
この任務はアイアンハンドと呼ばれたが、自衛用電子戦機器の未発達から、返り討ちに遭う事もままあったと言う。
近年では敵防空網制圧を発展させ、SAMサイトの壊滅を目的とした敵防空網破壊への移行を図りつつある。
ワイルドウィーゼル用機
- F-100F ワイルドウィーゼル1(敵防空網制圧自体に対する試験的存在)
- EF-105F ワイルドウィーゼル2
- F-105G ワイルドウィーゼル3(初の本格専用機)
- EF-4C ワイルドウィーゼル4(F-4Cの暫定的改修機)
- F-4G ワイルドウィーゼル5(ベトナム戦争から湾岸戦争まで用いられ、もっとも性能が高いといわれる。1996年まで運用。別名アドバンスド・ワイルド・ウィーゼル)
- F-16CJ/DJ ワイルドウィーゼル(現行機。F-16のブロック50D/52Dが用いられている。番号は振られていない。)
ワイルドウィーゼル用対レーダーミサイル
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