ロマンティックな情景とは? わかりやすく解説

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グラナドス:ロマンティックな情景

英語表記/番号出版情報
グラナドス:ロマンティックな情景Escenas romanticas作曲年1904年  出版年1912年  初版出版地/出版社Unión misical española 

作品概要

作品解説

2008年7月 執筆者: 齊藤 紀子

 20世紀初頭、グラナドス30代半ば頃に作曲されたと考えられている。マリア・オリベロという名の女性捧げられた。この曲集には、<マズルカ>という第1曲目と同じ名の副題付けられている。さらに、「モットー」として4小節分の楽譜添えられている。
曲集の全体6つの小品から構成されている。

マズルカ
 3部形式書かれている。この曲のマズルカ最後には、ピアノによるレチタティーヴォ添えられている。マズルカ部分ポコ・レント変ロ短調で4分の3拍子となっている。そして、レチタティーヴォ部分は、レントとなる。ここは、ほぼ1本のライン構築されているが、起伏富んでいる。

子守歌
 レント嬰ハ短調、8分の6拍子マズルカその後レチタティーヴォから雰囲気をがらりと変え明るさ満ち溢れている。とは言え、この曲においても、中間部のグレゴリア聖歌調の部分では、深さ感じられる

無題
 レントのこの曲は、「遅く恍惚と」という意味の指示添えられている。ト長調の4分の3拍子書かれているこの曲を、グラナドスは「詩人夜鳴きウグイス」と呼んだらしい。

アレグレット
 4分の3拍子ト長調タイトルには示されていないものの、この曲集の第1曲目にも置かれマズルカに近い性格をもつ。この曲では、変ロ長調メロディー応答する中声部がある。

アレグロ・アパッショナート
 4分の4拍子変ホ短調速く情熱的に指示されている。この曲集の中では最もピアニスティックな書法書かれている後半部分には、これまでの曲に聞かれ主要なテーマ変容されて再び聞かれる

エピローグ
 アンダンティーノ・スピアナートの変ホ長調、4分の3拍子。「詩的な高揚感と共に」と指示されている。右手甘く美しメロディーと、それを支え左手アルペジオというわかりやすいテクスチュア書かれている。前の曲のドラマティックな趣を爽やかに消化するような役割を果たす曲である。

Enrique Granados “Piano solo” Salabert 1990 



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