ロバ・ラバ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 23:29 UTC 版)
ロバやラバは馬同様に騎乗用、物資輸送用に用いられてきた動物である。馬よりも小型で運搬能力は低いが強健で粗食に耐え、管理が楽で維持コストが低いためモータリゼーション以前は火砲や物資輸送等の兵站で利用されていた。また傾斜に強いことから山砲の輸送など山間部での行動にも適していた。 砲兵出身のナポレオン一世は砲兵隊の馬の代わりとしてラバを大量に利用し、アルプス山脈越えに際しては自らロバ(ラバという説もある)に騎乗していたとされる。 1910年頃までは故障した機械や負傷兵を後方へ輸送するなど、低速でもかまわない軽貨物の輸送に利用されていたが、次第に自動車に置き換えられていった。現代でも山岳地帯への陸上輸送には依然として有効であるため、山岳戦を専門にする部隊では鞍に取り付ける砲弾ラックなどが導入されている。 このほかにアフガニスタンで抵抗活動を続けているタリバーンが、ロバの背に爆弾を積んで警察施設内に突入させる手法を取ったことがある。人間による自爆テロの代わりとして、「ロバ爆弾」はシリア内戦でも使われ、検問所近くなどをうろつく動物は警戒の対象となっている。
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