ロケット機の開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 02:02 UTC 版)
ハインケルはジェット機やロケット機の開発のパイオニアでもある。V2ロケット開発などでその名を知られるヴェルナー・フォン・ブラウンの液体燃料ロケットエンジンに注目したハインケル社は、自社の単発単座レシプロ機 He 112にこれを搭載した。1934年、He 112改造機は、離陸・飛行から着陸までレシプロエンジンを使用しない純粋なロケット飛行に世界に先駆けて成功した。 さらにハインケル社は、世界速度記録の樹立を狙ったHe 176を製作した。ヘルムート・ヴァルターが開発した液体燃料ロケットエンジンを搭載した1号機は1939年6月20日に初飛行した。しかし、2回目の飛行を視察したドイツ空軍省には本機は不評で、以降飛行禁止とされた。1939年7月のアドルフ・ヒトラー御前飛行が本機の最後の飛行とされる。 なお、史上唯一の実用ロケット戦闘機Me 163の原型機、DFS194の初飛行は1939年末であった。
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