レコードタイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 08:16 UTC 版)
次の表では10種類のレコードタイプについて説明する。S4は予約されており、現在は定義されていない。S6は元は予約されていたが、後に再定義された。 レコードフィールドレコードの目的アドレスフィールドデータフィールドレコードの説明S0 ヘッダ 16ビット"0000" S0はベンダー固有のASCIIテキストのコメントから成り、16進数のペアの連なりで表現される。S0のデータはヌル終端文字列のフォーマットと見なすのが一般的である。ファイル/モジュール名、バージョン/リビジョン番号、日付/時刻、製品名、ベンダー名、PCBのメモリデジグネータ、著作権表示といった情報を組み合わせて含むことができる。 S1 データ 16ビットアドレス S1は16ビットのアドレスフィールドで開始されるデータから成る。普通、AVR、PIC、8051、68xx、6502、80xx、Z80などの8ビットのマイクロコントローラで使用される。データのバイト数はバイト数フィールドの値から3引いた値になる (2バイトは16ビットのアドレスフィールドに、1バイトはチェックサムフィールドに使用される)。 S2 データ 24ビットアドレス S2は24ビットのアドレスフィールドで開始されるデータから成る。データのバイト数はバイト数フィールドの値から4引いた値になる (3バイトは24ビットのアドレスフィールドに、1バイトはチェックサムフィールドに使用される)。 S3 データ 32ビットアドレス S3は32ビットのアドレスフィールドで開始されるデータから成る。普通、ARMや680x0などの32ビットのマイクロコントローラで使用される。データのバイト数はバイト数フィールドの値から5引いた値になる (4バイトは32ビットのアドレスフィールドに、1バイトはチェックサムフィールドに使用される)。 S4 予約 N/A N/A S4は予約されている。 S5 カウント 16ビットカウント S5は任意のレコードであり、S1、S2、S3レコードの数を16ビットで示す。レコード数が65,535 (0xFFFF) 以下であるときに使用される。65,535を超過する場合はS6レコードが使用される。 S6 カウント 24ビットカウント S6は任意のレコードであり、S1、S2、S3レコードの数を24ビットで示す。レコード数が16,777,215 (0xFFFFFF) 以下の場合に使用される。65,536 (0x10000) 以下の場合はS5レコードが使用される。S6は最新の変更で追加されたものであり、公式扱いされないことがある。 S7 開始アドレス(終端) 32ビットアドレス S7は32ビットアドレスで開始実行位置を示す。S3レコードの連なりの終端として使用される。SRECファイルがメモリデバイスのプログラミングにのみ使用され、実行位置が無視される場合、アドレスとして0を指定できる。 S8 開始アドレス(終端) 24ビットアドレス S8は24ビットアドレスで開始実行位置を示す。S2レコードの連なりの終端として使用される。SRECファイルがメモリデバイスのプログラミングにのみ使用され、実行位置が無視される場合、アドレスとして0を指定できる。 S9 開始アドレス(終端) 16ビットアドレス S9は16ビットアドレスで開始実行位置を示す。S1レコードの連なりの終端として使用される。SRECファイルがメモリデバイスのプログラミングにのみ使用され、実行位置が無視される場合、アドレスとして0を指定できる。
※この「レコードタイプ」の解説は、「S-record」の解説の一部です。
「レコードタイプ」を含む「S-record」の記事については、「S-record」の概要を参照ください。
- レコードタイプのページへのリンク