レコード構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 08:16 UTC 版)
S タイプ バイト数 アドレス データ チェックサム SRECフォーマットのファイルはASCIIテキストレコードの連なりで構成される。レコードは次に示す順番で左から右に並ぶ構造をしている。 レコード開始 - レコードは必ず大文字の"S" (ASCII 0x53) で開始する。これは"Start-of-Record"を意味する。 レコードタイプ - "0"から"9"までの1桁の数字で、レコードのタイプを定義する。 バイト数 - 2桁の16進数であり、残りのレコード (アドレス、データ、チェックサム) のバイト数 (16進数のペアの数) を示す。このフィールドの最小値は3である (16ビットのアドレスフィールドの2バイトとチェックサムの1バイトの和)。最大値は255 (0xFF) である。 アドレス - 4、6または8桁の16進数で示される。桁数はレコードタイプで決定される。ビッグエンディアンフォーマットで記述される。 データ - 2n桁の16進数で表現される (nはデータのバイト数)。S1、S2、S3レコードでは、1レコードにつき32バイトを最大とするのが普通である。これは、80キャラクタ幅の端末のスクリーンにこのバイト数が適するためである。ただし、16バイトの方が特定のアドレスにある各バイトを視覚的に読み解きやすくなる。 チェックサム - 2桁の16進数で示される。バイト数フィールド、アドレスフィールドおよびデータフィールドにある2桁の16進数のペアの和をとったときの、その1の補数の最下位バイトがこのフィールドに入る。チェックサムの例については#例を参照。
※この「レコード構造」の解説は、「S-record」の解説の一部です。
「レコード構造」を含む「S-record」の記事については、「S-record」の概要を参照ください。
- レコード構造のページへのリンク