レオザライオンとは? わかりやすく解説

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レオ・ザ・ライオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/12 06:21 UTC 版)

「レオ・ザ・ライオン」の収録風景。(1928年)

レオ・ザ・ライオン(Leo the Lion)は、ハリウッドの映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー (MGM)が使用しているオープニングロゴ愛称、及び、その前身であるゴールドウィン・ピクチャーズが使用していたロゴの愛称である。

概要

このロゴはフィルムで象られたアーチの中にライオンが位置するというものであり、1916年のゴールドウィン・ピクチャーズ時代から大まかなデザインはほとんど変わっていない(無声映画時代には当然咆哮はない)。そのためパロディーとして使われることも多々ある。例えばチャック・ジョーンズ期(1963年 - 1967年)の『トムとジェリー』では、ライオンの代わりにトムがほえている。

ライオンを囲むリボンには「芸術のための芸術」のラテン語表記「Ars Gratia Artis」の文字が入っている。後述の社章も同様である。

歴代のロゴ

初代(スラット)

創業開始当初のロゴで、1924年 - 1928年まで使用された。設立当時は、サイレント映画が主流だった為、後述する他のライオンとは異なり、後述する静止画以外では唯一吠えないライオンのロゴである。

2代目(ビル)

テクニカラー2色法に対応したロゴで、1927年 - 1928年まで使用されたが、わずか2作品のみにしか使われていない。そのせいか、現状映像も残っていない。

3代目(ジャッキー)

トーキー映画が主流になってきた為、それに合わせて、初めて吠えたライオンのロゴである。1928年 - 1956年にかけ、主にモノクロ映画に使用された。実写映画では、『ブロードウェイ・メロディー』、『オズの魔法使』『哀愁』など、アニメーション映画では、『カエルのフリップ英語版』(原題:Flip the Frog)などの、アブ・アイワークス製作の短編アニメーション映画などで、主に使用された。

4代目(テリー)

前述の2代目と同じく、テクニカラー2色法に対応したロゴで、1928年 - 1932年まで使用された。しかし、モノクロの物もあり、こちらは、カラー版の吠えるところをカットしただけの物である。

5代目(コーヒー)

前述した2、4代目と同じく、テクニカラー2色法に対応したロゴで、実写映画では、1932年 - 1934年、アニメーション映画では、1932年 - 1935年まで使用された。しかし、咆哮は、ヒュー・ハーマンルドルフ・アイジングが製作していた『ハッピー・ハーモニーズ英語版』のみ、後述する5代目のロゴになった後も使われ続けた。

6代目(タナー)

テクニカラー3色法に対応して使われたロゴで、実写映画では、1934年 - 1956年にかけて、アニメーション映画では、1935年 - 1958年、1963年 - 1967年にかけて使用された。トムとジェリーや、テックス・アヴェリー製作のアニメーション映画でお馴染みのロゴであるが、様々なヴァージョンがある。実写映画では、『若草の頃』、『錨を上げて』、『巴里のアメリカ人』、『雨に唄えば』などのミュージカル映画で主に使用された。カラー版の他にモノクロ版もあるが、咆哮が異なる。1956年に実写映画では使用されなくなり、後述する7代目のロゴに代わるが、アニメーション映画では、スタジオが閉鎖された翌年の1958年まで使用された。また、咆哮は、ロゴが変更された後も、1981年にMGMがユナイテッド・アーティスツ(以下UAと略)を吸収合併するまで使われ続けた。

7代目(ジョージ)

1956年 - 1958年にかけ、実写映画のみに使用されたロゴ。咆哮は2種類あるが、いずれも6代目の物を流用していた。

8代目(レオ)

1957年より使用されているロゴ。咆哮は、1981年にUAを吸収合併してMGM/UAが発足するまでは、7代目と同じく、6代目の物を流用していたが、UAを吸収合併してから咆哮が変わった。咆哮が3度の物と2度の物があるが、2度の物は、3度の物の最初の部分をカットしただけである。2021年より映像がCGになっているが、音声は変わらない。

補足

1982年のMGM/UA発足まで使われていた社章は、地面に伏せたライオンの横姿がオープニングロゴにあるリボンで囲まれ、その下に「A Metro-Goldwyn-Mayer Picture」の文字が入り、さらにその両脇にトーチが配されている。この社章はほとんどの作品のオープニングタイトル(著作権表示の近くが多い)やエンドロールに入っていた。

MGMカメラ65で撮影された『愛情の花咲く樹』『ベン・ハー』と、MGMカメラ65の後継であるウルトラパナビジョン70で撮影された『戦艦バウンティ』では、7代目レオのバージョンを静止させたロゴになっており、当然咆哮はない。

『The Subject Was Roses』と『2001年宇宙の旅』の2作品のみ、青いバックに丸いライオンの意匠、「A Metro-Goldwyn-Mayer」ではなく、単に「MGM」とだけ書かれたロゴが使用された。

関連項目

外部リンク


レオ・ザ・ライオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 08:31 UTC 版)

メトロ・ゴールドウィン・メイヤー」の記事における「レオ・ザ・ライオン」の解説

1924年創業当時からライオン登場するオープニングロゴ使用、「レオ・ザ・ライオン(Leo the Lion)」の愛称親しまれている。創業開始当初吠えなかったが、トーキー映画主流になってきてからは吠えようになった一時期ライオンシルエット静止画意匠したもの使われた(『The Subject Was Roses』・『2001年宇宙の旅』のみで使用)が、すぐにライオン吠えるものに戻している(MGMレコードロゴ残された)。

※この「レオ・ザ・ライオン」の解説は、「メトロ・ゴールドウィン・メイヤー」の解説の一部です。
「レオ・ザ・ライオン」を含む「メトロ・ゴールドウィン・メイヤー」の記事については、「メトロ・ゴールドウィン・メイヤー」の概要を参照ください。

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