ルーン (槍)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 06:51 UTC 版)
ルーン[1] (ルインとも)は、ケルト神話に登場する武器であり、アイルランド古文学を代表する名槍である[2]。広くは「槍」の意味を持つ[3]が、特にアルスターの戦士「ケルトハル・マク・ウテヒル」特有の槍をさす[3]。ドゥフタフ[1]など、他人が使用する場合もやはり「ケルトハルのルーン」と称される。
- ^ この描写は『ダ・デルガの館の崩壊』の最古の写本赤牛の書に所収される
- ^ 明言される文献については、以下のH 3.17写本の抜粋を参照。
- ^ 『トゥレンの子らの最期』は、ブラウンの認識では18世紀以降の写本しか残存していなかったが[8]、のちの研究では1684年の写本があり、断片だが1600年頃のラテン訳の存在が確認される[9]。
- ^ 英訳名 "Slaughterer"、アイルランド語: Aréadbhair.[11]
- ^ 賠償に求めた槍は『来寇の書』では「アッサルの槍」とされる以外に特に名や号はなく、その血傷を負わせれば必ず死に至らしめる必殺の槍であり、「イチイ(イヴァル)」の呪文で投げれば必中し「再イチイ(アスィヴァル)」と唱えれば手に戻る魔槍と説明される[13]。後述の文献では、ケルトハルのルーンは、ルーの「森の名だたるイチイの樹」という槍と同じとされている。
- ^ アイルランド語 Crimall。
- ^ 発音:/'ku:skrid m'eN 'maxa / (Maier) /cŏŏs'crĭ/ (Cross) /KOOS-kridh/ (Paddy Brown's old site)
- ^ O'Curry 1862, (箇所上述)は、殺した側の人名をケト・マク・マーガハと取り違えている。
- ^ ただし「ルーンはルーの槍」と明記される肝心のくだり("h"稿本の附記)は、いまだ編集・刊行されていない。ちなみに本項で注目したい写本("h"本)は、Meyer 1907, pp. 15–24編本の底本ではなく異本である。
- ^ 底本のレンスターの書版で無題なので、第一行目"Fianna bátar i nEmain.."(エヴァンに棲まいし勇士たち)"が仮題として用いられる文献もあるが、ストークスは異本(Egerton 1752 写本)の表記題名(Aidheda forni do huáislib Erenn 「アイルランドの諸侯の死について」)を用いる。)。
- ^ a b ベルンハルト・マイヤー(鶴岡真弓監修、平島直一郎訳)『ケルト事典』 創元社 p.158「ドゥフタハ Dubthach」の項(幻想武器博物館「ルーン(Lúin)」より)
- ^ a b James Mackillop, Dictionary of Celtic Mythology (Oxford, 1998), Lúin: "One of the most famous spears of early Irish literature, belonging most often to Celtchar."
- ^ a b Dictionary of the Irish Language, "lúin f. lance.. Usually (and originally?) of a specific weapon, the lance of Celtchar mac Uthidir"
- ^ 『ロスナリーの戦い』近代版(略号 CRR2), Hogan 1892編訳, pp. 36, 7。古写本と近代写本版が収録されるが、より新しい稿本(CRR2)のみが槍の描写に詳しい。ただし「大槍」manaois mhór と記述されるだけでルーンと明記されないことと、事実関係が分かりにくい文なので、ここでの引用には適しない
- ^ 『ダ・デルガの館の崩壊 』(略号 TogailBDD), Stokes 1902編訳
- ^ Brown 1910, pp. 18–19.
- ^ Brown 1910, p. 19.
- ^ Brown, Arthur C. L. (August 1924), “The Grail and the English Sir Perceval. V”, Modern Philology 22 (1): 87–88, JSTOR 433319
- ^ Bruford, Alan (1966), “Gaelic Folk-Tales and Mediæval Romances: A Study of the Early Modern Irish 'Romantic Tales' and Their Oral Derivatives”, Béaloideas 34: 264, JSTOR 20521320
- ^ 小辻梅子「トゥレンの子たちの運命」『ケルト魔法民話集』、社会思想社、1995年。
- ^ O'Curry, Eugene, ed. (1863), “Aoidhe Chloinne Tuireann (Fate of the Children of Tuireann), the third tale of The 'Tri Thruaighe na Scéalaigheachta (the 'Three Most Sorrowful Tales') of Erinn”, The Atlantis (London) 4: 188–189, 294–205
- ^ Brown (1910), p. 18, note 2: "The LUIN is evidently identical with the venomed spear of Pezar.. which Lugh obtained.. The name of this spear was Slaughterer.. See The Fate of the Chidren of Tuirenn."
- ^ Macalister, R.A.S., ed. (1941), “Section VII: Invasion of the Tuatha De Danann”, Lebor gabála Érenn, Part IV ¶319, pp. 134–137; Poem LXVI, pp. 282–289 (str. 10–11, p. 286–7)
- ^ Catalogue of the Irish manuscripts in the Library of Trinity College, Dublin (1921) p.125-138, "1336 (H 3.17) 4to membrame, ss xv, xvi."
- ^ Hennessy 1889, p. xiv: "According to a Tract in the ms. H. 3. 17 (T. C. D.), col. 723, the formidable weapon is said to have been known by the name of ibar alai fhidbaidha (" the famous yew of the wood,"..(後略)"
- ^ Brown 1910, pp. 21–23.
- ^ Hennessy 1889, pp. xiv–xvi; Brown 1910, p. 23, note 1でもヘネシーの考察として紹介。
- ^ O'Curry 1873, Manners and Customs 2, p. 325
- ^ O'Curry 1873, Manners and Customs 2, pp. 326–327
- ^ 『ケルトハル・マク・ウテヒルの最期』, Kuno Meyer 1906編訳, Death-Tales of the Ulster Heroes, pp.24-
- ^ Stokes, Whitley, 編訳 "Da Choca's Hostel [Bruiden Da Chocae]", Revue Celtique, 21 (1900), 注 p.401に、A本(TCD H. 3. 18 写本 現1337写本)では物語『ダ・コガの館(の崩壊)』本編(メインストーリー)の終了後(写本 p. 724前後あたり)に "ドゥフタハが、ケルトハルのルーンという有名な槍を使ったフェドリウィドによって殺されたという記述(a notice .. of the slaying of Dubhtach by Fedlimid with the famous spear called Luin Celtchair)"があると指摘する。
- ^ Stokes 1902 編訳 "On the Deaths of Some Irish heroes" RC 23, p. 308(第16詩節)。
- ^ a b Hennessy 1889編訳『ウラドの武者たちの酩酊』(MU) p.39
- ^ Hennessy 1889序文、p.xv. "sensitive spears ... by their vibration, portended the imminence of battle and slaughter."
- ^ Stokes 1901, pp. 9–61, 165–215, 282–329, 390–437.
- ^ Hennessy 1889.
- ^ Hogan 1892.
- ^ Meyer 1906, pp. 24–3.
- ^ Cináed Ua Hartacáin 1902.
- 1 ルーン (槍)とは
- 2 ルーン (槍)の概要
- 3 出典
「ルーン (槍)」の例文・使い方・用例・文例
- 成層圏の調査のためにバルーン探査機を発進させた。
- 彼らはアドバルーンをあげた。
- なぜルーンって呼ばれてるの?
- デパートの屋上にアドバルーンが上がっている。
- プルーンをアルコールで処理する
- ルーン文字に関して、またはそれからなる
- ルーン文字の碑文
- カメルーンまたはその国民の、カメルーンまたはその国民に関する、あるいは、カメルーンまたはその国民に特徴的な
- カメルーンの首都
- 其々のルーン文字は魔術的意味がある
- ルーン文字起源のゲルマン語の文字
- カメルーンのマンダラ山で使われているチャド語派の言語
- チャド湖南のカメルーンとナイジェリア国境地域で用いられている、チャド語派の言語群
- カメルーンで話されているバンツー語
- プルーン・ピューレおよび撹拌されたクリームで作られていたデザート
- 裏ごしにしたプルーン入りのしっとりしたケーキ
- プルーンやアンズで作った甘い詰め物
- アルコールを作り出すために発酵させることができる成分(プルーンや、レーズンや、ミルクや砂糖などの)の混合物から混ぜ合わせて造られた酒
- カメルーン最大の都市
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