リード管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 06:32 UTC 版)
「ストップ (オルガン)」の記事における「リード管」の解説
リード管(英: reed pipe)は、リードにより発音する管群である。クラリネットやサクソフォーンなどと同様の発音原理による。 底穴から風が入ると真鍮製のリードが振動して発音する。共鳴管は音響インピーダンスを整合し放射効率を高めると共に倍音を整える。円錐形の共鳴管は完全な倍音列を強調し、円筒形の共鳴管は奇数次の倍音を強調する。リード管のピッチは共鳴管の長さと、リードの長さ、質量、剛性によって決定される。条件が同じであればより長いリードはより低いピッチを与える。固有振動数に基づいた共鳴管の長さは、円錐形の場合は概ね開管フルー管の長さに相当し、円筒形の場合は閉管フルー管の長さに相当するが、音質上の理由などからそれに従わない長さで作る場合もある。レガール類のリード管はピッチに対して非常に短い共鳴管を持つ。19世紀には通常の2倍や4倍の長さの共鳴管を持つリード管も作られた。 リードオルガンやアコーディオン、ハーモニカなどと同様のフリーリードによるものもわずかに使用される。
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