リンジー・デウィット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 13:29 UTC 版)
「女性は土俵から降りてください」の記事における「リンジー・デウィット」の解説
2021年9月、ベルギーのゲント大学の言語・文化学部 仏教研究センターの研究員であるリンジー・デウィット(Lindsey E. DeWitt Prat)は「日本の神聖なる相撲と女性の排除:東京オリンピックの男性力士」という論文を出版し、本騒動を詳しく紹介したうえで、次のように日本相撲協会および日本政府を批判した。 2020年東京オリンピックは、宗教に基づく女性の排除を考える上で、ひいては日本の国家・文化・宗教・ジェンダーの関係を覗き見る上で、適切かつタイムリーな出発点となるだろう。 準政府機関である日本相撲協会は、女性を排除し、男の神と男の人間によって培われた神事の管理者であると自称している。 相撲協会は、女性や少女が相撲の伝統に反していわゆる神聖な戦場を汚すことがないように、土俵に上がることはもちろん、触れることすら禁止している。 相撲の女人禁制を批判する人たちは、「協会の規則は時代錯誤で性差別的であり、違法である」と非難する。反対派は変革の必要性に注目しており、それは当然のことであるが、なぜ強い反対があっても禁止が貫かれているのかを考えることも同様に必要である。 日本政府が東京オリンピックで紹介した男性力士は、「相撲が古来からあり、神聖で、男性だけの務めである」という、説得力のある、政治的に好都合な幻想を扇動する勢力について、私達の目を向けさせる。
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