リョーリフの平和のバナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 05:34 UTC 版)
「平和の象徴」の記事における「リョーリフの平和のバナー」の解説
詳細は「en:Banner of Peace」を参照 ロシアの芸術家、文化活動家、哲学者であるニコライ・リョーリフ(ニコライ・レーリヒ)は、文化財保護のための運動を立ち上げた。そのシンボルマークは、白地にマロン色で、3つの円を大きな円で囲んだものである。このマークは、平和のバナーとしても使われている。1935年、リョーリフの主導により文化財保全を目的とした国際条約であるレーリヒ条約(英語版)(国際文化財保護条約)がアメリカ合衆国とラテンアメリカ諸国によって締結され、「歴史的なモニュメント、博物館、科学、芸術、教育、文化機関」を平時、戦時を問わず保護することが合意された。 リョーリフ記念館は、このマークについて次のように説明している。 平和のバナーのシンボルの起源は古い。おそらく石器時代のお守りに描かれていたのが最も古いもので、3つの点で構成され、円で囲まれていない。リョーリフは世界各地で数多くの例を目にし、このシンボルが存在の三位一体性に対する深く洗練された理解を表していることを知った。しかし、リョーリフは、バナーと条約の目的においては、円は文化の総体を表すものとし、3つの点は人間の文化活動の中で最も包括的なものである芸術、科学、宗教を表しているとした。また、円は過去・現在・未来を包括する時間の永遠性を表しているとも述べている。全ての宗教の基本である三位一体を表したこのシンボルの神聖な起源は、今日の条約とバナーの意味の中心になっている。
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