リニアモーターカーの延長計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 05:27 UTC 版)
「中華人民共和国の高速鉄道」の記事における「リニアモーターカーの延長計画」の解説
2006年に中央政府によって、リニアモーターカーの延伸計画が承認された。この計画は浦東国際機場駅と龍陽路駅を結んでいる上海トランスラピッドを延伸し、龍陽路駅から上海南駅を通り、上海虹橋国際空港へ至る路線を建設するものである。同時に上海南駅から、杭州東駅に至る全長160kmの上海・杭州リニア線の計画もされているだが、リニアモーターカーはコストが高く、中国国民にとって高価な移動手段が本当に必要かと言う議論もある。[誰?]また、ドイツがトランスラピッドの中国への技術移転に対して懸念していることも影響している。 2010年5月から開催された上海万博では、会場へのトランスラピッドの乗り入れ計画があったが断念された。2006年5月に中国とドイツの間でトランスラピッド延伸のための技術移転に関する協議が行われたが、中国側は両国が現地合弁会社を設立し、設備や部品の大部分を中国国内で生産する方式を希望した。ドイツ側は、これに対して技術使用権の買取を求めたが中国側はこれを拒否し、協議は中断された。ドイツとの関する協議が難航し建設が間に合わなかっただけでなく、延長予定地ではリニアの磁場による健康被害を懸念する住民の反対運動があり、また総工費350億人民元の巨費も見込まれて無駄との批判も根強かった。 現在、杭州への延長計画が進んでいるという報道がある一方、建設される可能性は低いという報道もある。
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