リオハ・アラベサ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/05 23:13 UTC 版)
リオハ・アラベサはその全域がバスク州アラバ県にあり、エブロ川左岸に位置する。リオハ (DO)の中でもっとも標高の高い標高700mのラ・バスティダ地区を持つ。エブロ川左岸はリオハ・アルタの一部も含めてバスク山脈の南麓にあり、山脈はこの地域を比較的乾燥した状態に保つ。年平均降水量は550mmであり、エブロ川右岸よりやや温暖で地中海の影響が強い。リオハ・アルタと気候を共有しているが、リオハ・アラベサ産のワインはよりコクがあって酸味が強い。リオハ・アラベサは土壌の均質性が高いため、エブロ川右岸よりもふくよかで、赤色が深く、酸味が少ない。 ブドウ栽培面積は約13,000ヘクタールであり、リオハ (DO)3地域の中でもっとも少ない。この地域のブドウ畑は低密度であり、樹列の間隔が広く取られている。これは土壌が比較的貧弱であり、養分を十分に行きわたらせるために多くの距離が必要だからである。リオハ・アラベサはリオハで初めてテンプラニーリョ種が植えられた地域であり、テンプラニーリョ種の割合は79%と3地域の中でもっとも高い。その他にはビウラ種(白)、ガルナッチャ種、マスエロ種、グラシアーノ種が栽培されている。 近年にはバスク州政府がリオハ・アラベサのワイン生産者に対して手厚い財政的な支援を行っており、新たなワイナリーが相次いで建てられている。このため、リオハ・アルタの大手生産者が事業を拡大する際には、ラ・リオハ州=バスク州境を超えてリオハ・アラベサにワイナリーを新設している。トップクラスのワイナリーには、ルベリ・モンヘ・アメストイ、バジョベラ、コビラ、エレダー・ウガルテ、ドミニオ・デ・ベルサルなどがある。
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