ライの著述と居住
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 22:20 UTC 版)
「ライ (イングランド)」の記事における「ライの著述と居住」の解説
いくつかの町についての記述が、16世紀から18世紀に著名な紀行作家によりなされている。ロバート・ナントン(英語版)(1563–1635年)は、1628-1632年に出版された著書 “Travels in England”(イングランド旅行)で、ライを「小さなイギリスの港町」(‘small English seaport’) と呼んでいる。到着後まもなく彼はフリムウェル(英語版)を経てロンドンに向かう駅舎についた。 ダニエル・デフォー(1660–1731年)は、港湾と入口の状態について「かつてイギリス海軍を受け入れていた港湾がもとに戻れば、ライは再び繁栄するだろう」としつつも、再び大型船舶が入港できるようになることには懐疑的であった。 ライは多くの小説家を引きつけ、取り上げられてきた。ジョゼフ・コンラッド(1857-1924年)はライのロムニー・マーシュに住み、フォード・マドックス・フォード(1873-1939年)はウィンチェルシー、スティーヴン・クレイン(1871-1900年)は1899-1900年にライに住んでおり、またH・G・ウェルズ(1866-1946年)の居住も知られる。なかには今日ナショナル・トラストが管理する町の歴史的家屋の1つであるラム・ハウスに居住した者もいる。アメリカの小説家ヘンリー・ジェイムズ(1843–1916年)は、1898年から1916年に居住していた。その友人でもあったイギリスの小説家E・F・ベンソン(英語版)(1867–1940年)も、1919年から1940年にラム・ハウスに住み、1934-1937年には町長を務めていた。E・F・ベンソンの一連の小説 “Mapp and Lucia”(マップとルチア)では、ラム・ハウスを「マラーズ (Mallards)・ハウス」、ライの町を「ティリング(英語版) (Tilling) 」として如実に描写されている。1980年代中頃、LWT (London Weekend Television) によるテレビドラマ・シリーズ Mapp & Lucia において、ライはウィンチェルシーとともに小説に応じた撮影場所として使われた。BBC One のテレビ番組 Mapp & Lucia は、2014年の夏にライで撮影された。E・F・ベンソンの兄で「希望と栄光の国」を作詞したA・C・ベンソン(英語版)(1862-1925年)も1919-1925年にラム・ハウス居住したことがある。ルーマー・ゴッデン(1907–1998年)もまた、1967年から1973年までラム・ハウスの入居者であった。
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