モンゴルの日本式高等専門学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 23:51 UTC 版)
「モンゴル国の教育」の記事における「モンゴルの日本式高等専門学校」の解説
「新モンゴル学園」も参照 1990年代以降のモンゴルでは、母国の産業発展に貢献しようと多くの若者が日本の高等専門学校に留学した。その中には、仙台電波工業高等専門学校を卒業し、文部科学省 (モンゴル)(英語版)大臣になったロブサンニャム・ガントゥムル(中国語版)などもいる。その様なことからモンゴルで日本の高等専門学校教育を導入する機運が高まり、2009年に日本の高等専門学校関係者などが「モンゴルに日本式高専を創る支援の会」を設立し、2014年にウランバートルにモンゴル科学技術大学付属高専、私立の新モンゴル高専、モンゴル工業技術大学付属高専が開校した。モンゴルの高等専門学校卒業生は、日本企業に就職したり、日本の高等専門学校専攻科や日本の大学に留学する人もいる。モンゴルの高等専門学校の教育課程は基本的に日本の高等専門学校と同じであり、また日本語教育にも力を入れ、2019年と2020年の卒業者240人中、59人が日本で就職している。品川区は2017年から区内の製造業がモンゴルの高等専門学校生をインターンシップで受け入れる事業を行っており、千葉商工会議所も2021年から同様の取り組みを始める。国立高等専門学校機構は、2016年にウランバートルにリエゾンオフィスを開設し、モンゴル語の教材作成や教員研修などの支援を実施、日本企業への就職を希望するモンゴルの高等専門学校生を支援したり、日本の高等専門学校生を対象に開催している「ディープラーニングコンテスト」へのモンゴルの高等専門学校合同チームの参加も後押しした。国立高等専門学校機構理事長の谷口功は、「実験・実習の面では設備などに改善の余地はあるが、もともと真面目な学生が多く、いい人材が育っている」と述べている。
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