メディアにおけるデッドネームの扱い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 01:07 UTC 版)
「デッドネーミング」の記事における「メディアにおけるデッドネームの扱い」の解説
報道やオンラインメディアによってデッドネーミングが行われることも多く、特にヘイトクライムの対象となったトランスジェンダーの人を報道する際に誤った性別とデッドネームで報道が行われた場合が批判されている。また、警察が殺害されたトランスジェンダーの人の性別と名前を誤って発表することも多く、それが報道に影響を与えている。2015年から2018年にかけてアメリカ合衆国で起きた、トランスジェンダーの人が殺害された85件の殺人事件のうち、74件では被害者がすでに使用していない名前(デッドネーム)か誤った性別での発表、捜査が行われた。このような方針は、故人の尊厳の問題だけでなく、長年使用されていない名前に固執する事で、迅速な捜査に支障をきたす可能性が指摘されている。トランスジェンダー女優のラヴァーン・コックスは、自身の死後に誤った性別と名前で報道される事を恐れ、各所に『ラヴァーン・コックス』という名前以外を使わぬように指示をするメモを準備する事を考えていたと明かした。 2018年、Twitterは「意図的にトランスジェンダー個人の性別を間違えたり、性別移行前の名前で呼ぶこと」を暴言や脅迫、差別的言動に対するポリシーで禁止した。ウィキペディアでは、人物が過去に使用していた名前で著名な活動を行なっていない場合には、デッドネーミングを行わない旨がガイドラインに記されている(MOS:DEADNAME)。
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