メタン
【英】: methane
一般の天然ガスの主成分となる常温で気体の無色、無味、無臭の引火性の物質。 パラフィン系炭化水素(CnH2n+2)のなかでもっとも単純な化合物で、分子式は CH4 。物質の性状は、ガス比重 0.555(空気=1 として)、発熱量 212.8 Kcal/mol 、13,265 cal/g 、融点-182.5 ℃、沸点-161.5 ℃、液比重 0.415(15.6 ℃の水=1 として)。この性質を利用して天然ガスを冷却、液化して容積を圧縮し、液体の状態(液化天然ガス、LNG )で輸送することができる。石炭の生成過程で生じ、地下の石炭層(またはその近傍の地層)中に貯留されたメタンは「炭層メタン」と呼ばれ、一部で資源として採掘されている。メタンはまた、ツンドラ地帯の地表から自然の状態で膨大な量が放散されているほか、家畜の呼気としても大量に放出されることが判明している。近年、二酸化炭素と同様に温室効果をもつ物質として、環境面での有害性が指摘されている。 (齊藤 隆、2006 年 3 月) |

メタンと同じ種類の言葉
Weblioに収録されているすべての辞書からメタンを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- メタンのページへのリンク