ムトゥの出生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 00:35 UTC 版)
「ムトゥ 踊るマハラジャ」の記事における「ムトゥの出生」の解説
屋敷に潜り込ませていた子分のカーリからムトゥがランガと婚約していることを聞いたアンバラは、カーリを使い「ムトゥがランガに無理矢理結婚を迫っている」「ムトゥが屋敷の財産を狙っている」とラージャに嘘を吹き込ませる。カーリの話を真に受けたラージャは激怒し、ムトゥを一方的に解雇して屋敷から追い出してしまう。一方、ランガから本当のことを聞いていた母シヴァガーミは息子を叱責し、ムトゥは屋敷を含む一帯の広大な土地を所有していた先代地主の実の息子であり、自分たちは地主から土地を奪い取った張本人だったという衝撃的な事実を告白する。 先代地主は莫大な土地や財産を人々に分け与える寛大な人物として尊敬を集める好人物だった。地主は子供のいない自分に代わり秘書として仕えていたラージャセーハランの息子を跡取りとして継がせることを約束していたが、後に妻が実子ムトゥを産み落として亡くなった。そのことに焦りを感じ地主の裏切りを恐れたセーハランは、かねてから地主の財産の強奪を目論んでいた義兄のアンバラに唆されて地主の財産を横領してしまう。人々からの訴えで横領が発覚し地主に呼び出されたセーハランは懲罰を覚悟するが、その場で約束通り地主の地位と土地と全財産を彼の息子に譲渡するという意外な対応をとられる。ムトゥと共に屋敷を去ろうとする地主に対し、セーハランの妻シヴァガーミはムトゥの養育をすることで償いをさせて欲しいと懇願し、「金とは無縁の善良な人間に育てて欲しい」との言葉と共にムトゥを託されるが、セーハランは自身の行為を恥じて自殺する。シヴァガーミは財産の強奪をたくらむ兄から距離を置くため息子とムトゥを連れていまの屋敷に移り住み、屋敷を去った地主は無一文の日々を送りやがて悩める人々を教え導く聖者として、人々から慕われる存在となっていった。
※この「ムトゥの出生」の解説は、「ムトゥ 踊るマハラジャ」の解説の一部です。
「ムトゥの出生」を含む「ムトゥ 踊るマハラジャ」の記事については、「ムトゥ 踊るマハラジャ」の概要を参照ください。
- ムトゥの出生のページへのリンク