ミシェル・プラッソンとは? わかりやすく解説

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ミシェル・プラッソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 05:22 UTC 版)

ミシェル・プラッソン
Michel Plasson
ミシェル・プラッソン(2008年)
基本情報
生誕 (1933-10-02) 1933年10月2日(89歳)
出身地 フランスパリ
ジャンル クラシック
職業 指揮者
担当楽器 指揮

ミシェル・プラッソン (Michel Plasson, 1933年10月2日 - )は、フランス指揮者

経歴

パリの音楽家一族に生まれ、父親はヴァイオリニスト、母親はオペラ歌手であった。パリ音楽院ラザール・レヴィピアノを、ウジェーヌ・ビゴーに指揮を学ぶ。1962年ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝を果たしてシャルル・ミュンシュに認められ、その勧めで渡米し、エーリヒ・ラインスドルフレオポルド・ストコフスキーレナード・バーンスタインらに師事する。

1965年にメス歌劇場音楽監督に就任、1968年からはトゥールーズ・カピトール歌劇場音楽監督に転任する。なお、長らく演奏・録音活動において、プラッソンの手兵として知られてきたトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団は、後者の歌劇場のオーケストラのことにほかならないが、プラッソンが同オーケストラの常任指揮者を兼務するに至ったのは、ようやく1980年からであった。1983年には歌劇場監督を辞任し、トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団の音楽監督に専念した。

国外での活動も精力的で、1977年にはメトロポリタン歌劇場にデビューを果たし、1993年にはドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の招聘常任指揮者に迎えられている。日本には1973年大阪国際フェスティバルにおいてNHK交響楽団を指揮したのを皮切りに度々来日しており、2005年にはパリ管弦楽団を率いて来日、ショーソンルーセルなどのフランス近代音楽を指揮した。

プラッソンは、フランス音楽の伝統の擁護者を自負しており、近代フランス音楽のさまざまな、そしてしばしば珍しいレパートリーを意欲的に録音してきた。1970年代よりEMIにおいて、サン=サーンス秘曲集、ビゼーの交響曲集、ドリーブ歌劇ラクメ≫、ガブリエル・フォーレの管弦楽曲全集、フランクならびにショーソンの交響曲と交響詩、デュパルクシルヴィオ・ラザーリの交響詩、ドビュッシーの主要な管弦楽曲、マニャールの交響曲全集などを録音した。また、1990年代前半には、ドイツ・グラモフォンよりミヨーの交響曲や、オネゲルの管弦楽曲集も相次いで録音した。いずれも演奏はトゥールーズ・カピトール国立管弦楽団による。

さらにドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団とは、ドイツ・シャルプラッテンより、リストの交響詩集やボロディンの交響曲を録音して、高い評価を勝ち得た。

息子エマニュエルはイギリスオーストリアアメリカ合衆国にヴァイオリンと指揮を学んだ音楽家で、現在はもっぱら指揮者として国内外で幅広く活躍している。1997年メトロポリタン歌劇場ほかでアメリカ・デビューを果たしたのを振り出しに、オペラ指揮者として活躍しており、とりわけニュージーランド豪州で人気が高い。2000年にはEMIより最初の録音を制作した。

外部リンク

先代
?
メス歌劇場
音楽監督

1965年 – 1968年
次代
?
先代
?
トゥールーズ・カピトール歌劇場
音楽監督

1968年 – 1983年
次代
?
先代
?
トゥールーズ・カピトール国立管弦楽団
首席指揮者

1980年 – 2003年
次代
トゥガン・ソキエフ
先代
セバスティアン・ヴァイグレ
ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
常任指揮者

1993年 – 1999年
次代
マレク・ヤノフスキ




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